公開日:2020.09.29 更新日:2024.08.21
定年後の生活を支えるための方法とは?充実したセカンドライフを送るために
定年後の生活を支えるための方法とは?充実したセカンドライフを送るために
まもなく定年を迎えようとしている時期。慌ただしい日々から解放される反面、退職後の生活に不安を抱えていませんか?来るべき定年後の生活を充実させるためには、計画的な資産運用が不可欠です。
そこで今回は、定年後の生活を支えるための方法について解説いたします。充実したセカンドライフを送りたいと考えている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
昔とは大違い?現代人の定年後の生活とは
現代は昔とは違い、健康寿命が伸び60歳以上でもアクティブに生活する人が増えました。日本人の平均寿命は上昇の一途をたどり、昭和初期の頃と比較すると30年ほど長生きするようになったと言われています。
内閣府が集計している「高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向」によると、65歳以上の労働人口者は年々増加し、そのうち約40%の人が「働けるうちはいつまでも働きたい」と回答していることがわかりました。
出典:第1章 高齢化の状況(第2節 4)|内閣府
平均寿命が伸びたこと、そして労働を続けたいと考える人が増加したことから、「定年後は人生の締めくくりを迎えるための余生」ではなく「定年後はセカンドライフの始まり」と呼ばれるようになったのです。
仕事や子育てから完全に手が離れる60歳以降は、人生のひとつの節目として「新たな人生を自ら歩んでいく」ことが求められます。
定年後に抱える不安と3大リスク
しかしながら、定年後は健康面のみならず金銭面などで「衰え」を感じる時期。定年を迎えた後の環境の変化に、体も心も「追いつかない」人は少なくありません。
身体機能が著しく衰えるばかりでなく、慣れ親しんできた仕事から離れてしまうことで、以下のようなリスクを抱えることが多い傾向にあります。
健康面のリスク
医学的にいうと、65歳以降は「高年期」と呼ばれ、免疫力の低下や生活習慣病の羅漢、認知症発症の危険性など、健康面での心配事が増えます。また骨密度の低下により、転倒リスクが増え、ケガをしやすくなることも。
さらに、心配なのがメンタル面での不調。これまで病気やケガひとつしなかった人が体調不調を感じると、うつなどの精神病を発症する可能性もあります。精神的に大きなストレスを抱えてしまうと、今後は認知症の発症が懸念されます。
経済面のリスク
総務省が公表している「2019年家計調査報告」では、年代別の1ヶ月あたりの平均消費支出額の実態を確認できます。60歳以降の必要な生活費の平均額は以下の通り。
年代
2人以上世帯の消費支出額
60~69歳
292,533円
70歳以上
241,262円
夫婦2人で生活するとして、月に25万円程度の生活費が必要になるという計算です。
定年を超えると、収入が減少する人、そして中には収入がゼロになってしまう人も。再就職や定年後も働き続けられる再雇用制度を利用したとしても、現役時よりも収入が増加することは、ほとんどありません。「いつまでも働きたい」と願う反面、社会的には「定年=引退」を余儀なくされてしまうのです。
人間関係のリスク
慣れ親しんだ会社を定年という形で離れると、家庭や地域という新しい場所で長い余生を過ごすことになります。新しい環境で居場所をつくることができず、虚しさを感じたり、人生に意味を持つことができなくなってしまったりすることも少なくありません。
これまで仕事一筋で頑張ってきた人が退職すると、これまでの役職や肩書を剥がされ、一気に「一般の人」として扱われるようになります。高い社会的地位にいた人ほど、人間関係の変化に心が追いついていけず、イライラしたりガックリ落ち込んでしまったりする傾向にあります。
そのような情緒不安定な状態が続くと、今度は家庭内不和が生じる恐れも。配偶者との喧嘩が絶えなくなる、または子供や孫との溝が深くなるなど、ひとつのリスクが多方面に悪影響を及ぼしてしまいます。
定年後の人生を豊かに生きるために必要なこと
定年後は「健康面」「経済面」「人間関係」での3つのリスクを抱えるとご説明してきました。反対に言えば、これらのリスクを軽減できれば、豊かなセカンドライフを迎えることが可能ということです。
では、これら3つのリスクを軽減させるために何が必要なのでしょうか。ここからは、定年後の人生を豊かに生きるために必要なこと3つについて、それぞれ詳しくみていきましょう。
健康寿命を延ばす
健康寿命とは、介護や看護を必要とせずに元気に生活できる期間のこと。定年後を豊かに過ごすためには、心身共に健康でなければいけません。
できるだけ長く健康的に生活するためには、以下のことが大切です。
・生活習慣病の予防
・食生活の改善
・適度な運動
・十分な睡眠
・飲酒喫煙の制限
これまで仕事の付き合いで当たり前のように「深酒」「暴食」「夜更かし」してきた人は、要注意。定年を機に「飲酒制限」「バランスのよい食事」「早寝早起き」など、規則正しい生活に変えていくよう努力しましょう。
老後の生活資金を確保する
老後の生活資金を確保するためには、定年前からの準備が必要です。年金の積立も、資金確保準備のひとつ。しかし、これまで順当に老後の生活費を蓄えてきた人もいれば、思うように貯蓄できなかった人も多いと思います。
貯蓄だけでは十分な生活資金を補えないというときは、再雇用制度を利用したり、資産運用をはじめてみたりなど、再就職や投資などで、新たに生活資金を生み出していく必要があります。
社会との繋がりを持つ
定年後もいきいきと暮らすためには、社会との繋がりが必要です。定年後は、自由が増える反面「何をしていいのかわからない」と、生きがいを見失ってしまうことも。これまで当たり前のように社会と繋がりを持っていた人ほど、定年後の自由な時間を苦痛に感じてしまうかもしれません。
社会と繋がり続けるためには、地域のコミュニティに参加したり趣味仲間と楽しんだりするのもいいでしょう。これらの繋がりを活かして商売を始めれば、老後の資金確保もでき、まさに一石二鳥と言えます。
定年後に資産活用をおすすめする3つの理由
定年後は、「健康的に生きる」「資金の確保」「社会との繋がり」が大切だとご説明してきました。これらを満たすための手段のひとつとして、資産運用をおすすめします。
資産運用は、これまで蓄えてきた貯蓄や不動産に投資すること。不労所得を得られるうえ、上手くいけば資金を増やすことも可能です。
資産運用の代表的な例として、不動産投資などがあります。
・持て余している不動産を活用して賃貸住宅を建てる
・相続した実家を改装し賃貸住宅にする
・自宅を利用して店舗として貸す
不動産投資は、土地と建物がお金を生み出してくれるため、過度な労働力は必要ありません。ライフスタイルに合わせた運用が可能です。
理由1.空き家を活用すれば初期投資が少なくて済む
不動産投資というと「家や土地を買わなければいけない」「初期費用が高額」というイメージが強いと思います。確かに不動産投資は、不動産がなければ運用を始めることができません。しかし、相定年後は相続などや住み替えなどで、不動産を取得するチャンスもありますので、これらを活用し新たに不動産投資初をはじめてみるという選択肢も出てきます。
近年、日本では少子高齢化の影響により空き家が増加しています。空き家を放置すると「犯罪リスク」「倒壊リスク」など地域社会に悪影響を及ぼすことから、国では空き家運用に対し、様々な助成金の交付や支援策を実施することになりました。これらの支援策が適用となる空き家を活用すれば、自己資金が少ない人でも不動産投資を始めることができます。
空き家問題やリスクについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
理由2.空き家活用は大きな恩恵を受けられる
空き家活用は入居者さえいれば、働かなくても家賃収入が確保できますので、再就職への焦りや老後の生活費の不安が一度に解消されます。
また、空き家活用は相続税対策にも有効的。相続税は相続財産が多ければ多いほど課税額が増えますが、貯蓄を不動産に変えてしまうことで、相続税を減らすこともできます。空き家活用に使用する不動産は、一般的な市場価格よりも価値が低く評価される特性を持っています。この特性を利用し、自己資金を賃貸住宅に変えておけば、子や孫に負担のないよう財産を残しておくことができるでしょう。
空き家やご不要になった自宅を売って介護施設等に入所する場合の注意点は、下記サイトを参考にしてみてください。
参考:自宅売って老人ホームに入る際の注意点や税金対策についてご紹介します
まとめ
定年後の生活に豊かさを求めるのであれば「収入」「社会生活」「健康」を意識することが大切。もし持て余している不動産があれば、賃貸経営や趣味を活かした起業などをはじめるのもひとつの手段と言えるでしょう。
空き家活用で家賃収入を確実なものにするためには、専門的な知識が必要です。管理会社や不動産会社では、資産運用の方法や投資に関するアドバイスを聞くこともできます。
アキサポでは、空き家活用、資産運用をはじめて行う人向けに、様々なサポート体制を充実させております。プランの立案からリフォーム費用まで、すべてアキサポがお手伝いいたします。定年後の生活に一抹の不安を覚えるのであれば、まずはアキサポにご相談くださいませ。