京都市東山区を流れる白川沿いの古川町・唐戸鼻町エリア。
古くは商業で栄えていた街並みも高齢化し、岡崎エリア~祇園への観光拠点間の通り道となっていました。
『白川の美しい風景を守りたい。
かつての賑わいとともに、京町家の風情と趣きを次世代に継承していきたい。』
京町家を空き家にしたくないというオーナーの想い、親水性豊かな自然資産を広く周知させ地域活性化を図りたいという地域住民の想いを酌んだ京町家再生事業がANJIN Gion Shirakawaです。
京都には人々が脈々と受け継ぎ、育んできた深い歴史と文化があります。
京町家とは、昭和25年以前に建築された木造建築物で、伝統的な構造及び都市生活の中から生み出された形態又は意匠を有するものと定義され、その保全・継承に努めるよう官民一体で推進されています。
京町家の古き良き伝統を日本のみならず海外にも発信していくため、ANJIN Gion Shirakawaは宿泊施設へとコンバージョンしました。
延床約50㎡という狭小家屋を最大限に有効活用したプランニングで、ゆとりを感じる空間に変貌。
2階の壁一面に開口部を設け、白川を望む景色と開放感を享受できる設計としました。
この京町家再生事業により、人々が集う地域活性化だけでなく、建物の資産価値向上を実現しています。
生まれ変わった古民家を、写真だけでなく目で見て触れて感じることのできる宿泊体験。
京都の伝統文化・自然美とともに独り占めできる特別感をぜひあなたもご体感ください。
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“ANJIN”とは
仏教語の“安心”からきており、
気掛かりな事が無く、心が落ち着き安んじること。
日常を忘れ、ただ季節の移ろいを感じ、
心をリセットできるような場所を届けたい。
京町家を再生したANJIN Gion Shirakawaでしか
味わえない宿泊体験をぜひご堪能ください。
リノベーションをするにもお金がかかるから
我が家では無理
やむなく放置になっている
築年数が古すぎて...
耐震性も不安だし改修工事ができないかも
空き家を何とかしようにも、
実際、何から始めたらいいかわからない
住むつもりはないけれど売りたくない、
だけど維持費はもったいない
こんなに狭くて傷んでいる家、
使い道はないんじゃない?
何の変哲もない建物だから
リフォームしても
借り手がつかないかも
アキサポなら
1日1組限定の1棟貸しのため、建物全体をご自由にお使いいただけます。
チェックインはフロントスタッフが玄関でお出迎えし、お部屋内をご案内した後は退室いたします。チェックアウトまで、他のお客様を気にせず、プライベート時間を大切にご滞在ください。
夕食・朝食も、ご希望により地元で評判のお店から仕出しをお持ちしますので、お部屋でお召し上がりいただくことも可能です。
京都ゆかりの工房・作家の装飾品・カラトリーなどを取り揃えておりますので、京都の伝統文化に触れながら、ごゆるりと寛ぎのひとときをお過ごしくださいませ。
所在地 | ――― | 京都市東山区唐戸鼻町559-4 |
---|---|---|
アクセス | ――― | 京都市営地下鉄東西線「東山」駅徒歩3分 |
構造 | ――― | 木造2階建の1棟貸し |
定員 | ――― | 5名 |
禁煙・喫煙 | ――― | 禁煙 |
チェックイン | ――― | 16:00 |
チェックアウト | ――― | 12:00 |
広さ | ――― | 約53 m² |
Wi-Fi接続(無料) |
コーヒーメーカー |
バルミューダ電気ケトル |
食器・カラトリー一式 |
ドラム式洗濯機 |
電子レンジ |
空気清浄/加湿機 |
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古民家再生の背景
昭和35年頃、近隣の古川町商店街周辺「東の錦市場」と言われるほど繁盛している街でした。
高齢化が進み文化エリアの岡崎から繁華街エリアへの通り道と化した白川筋を、人が、旅行者が、ただ通り過ぎるだけでなく、白川で足を止めて楽しんでいただける場所にしたい。
文化・街並みの象徴である京町家の「保存・再生」という観点と絡めた試みとして、オーナー様より建物を借り受け、「心のふるさと」であるこの地を後世に継承していく京町家再生プロジェクトとなりました。
周辺地域の変遷
清らかなせせらぎであった白川も、都市化が進むにつれて汚泥がひどくなったといいます。
古来より親しまれてきた白川の清流を取り戻すべく、地域住民が力を合わせ河川の清掃に力を入れ、住民が減少している街並みの活性化を目指し、積極的に空き家活用を推進してきました。
リノベーションのポイント
改修前の家屋は、古民家の典型である玄関間、板の間、座敷の3間から構成されていました。1階には大きな土間を設置し、洗面室・浴室などの水回りを配置。
居室を2階に置くことで、ゆったりとした空間にしました。
全て造り替えるのではなく、立派な既存柱・梁を前面に見える形で設計。
仕様には、聚楽壁や名栗の床板など数寄屋建築において広く用いられる材料を用いたことに加え、鳥居をイメージした2階テラスの手すりなど伝統的な意匠様式を取り入れることで、京町家の風情が保たれるよう配慮しました。
また、京町家の要素である「伝統的軸組構法」を保ちつつ、耐震補強を施したリノベーションを行いました。
建物としての魅力
2階の居間には白川に面する壁一面の窓いっぱいに、面前を流れる白川と風にそよぐ柳の景色が広がります。 床の高さをテラス部分に合わせることで、「鴨川の床」のように解放感と浮遊感のある空間となっています。 静かで落ち着いた空間として、1階の浴室は枯山水を模した坪庭を眺めながら入浴できるように配置。 古き良き建物の風合いを感じながら、白川の借景を独り占めできる、洗練された時間の提供を目指しました。