公開日:2023.02.03 更新日:2024.08.10
【実例】”自己負担0円”で開始した空き家活用のアイデア・実例12選
日本の空き家率は右肩上がりの状態が続いており、全国で空き家の利活用が求められています。
ですが空き家を活用したくても「どのように活用すれば良いのか分からない」「活用イメージが湧かない」といった疑問や悩みをお持ちの方も多いでしょう。
そこで今回は、幅広い空き家の利活用に携わってきたアキサポが、実例を基にしながら空き家活用のアイデアを分かりやすく紹介します。
空き家活用のアイデアを実例からご紹介!
今回は私たちアキサポが手掛けた空き家活用の実例を紹介しますが、そもそも「アキサポって何?」と疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。
そこでまずはアキサポについて分かりやすく紹介することにします。
アキサポは「空き家を放置させない、社会問題解決への貢献」をモットーに、空き家に関して必要なこと、面倒なことをトータルサポートするための仕組みとして生まれました。
メインである空き家活用サービスでは、アキサポが空き家を借り受け、所有者様の自己負担0円でリノベーション工事を行った後に一定期間転貸するという仕組みです。
費用を抑えながら空き家をリノベーションした上で効果的に活用できるだけでなく、契約期間終了後に資産価値の向上した物件が戻ってくるメリットを提供しています。
また、空き家活用以外にも「売却」「建物管理」「解体/残置物撤去」「建替」「企画コンサルティング」といった空き家関連のお悩みに幅広く応えられるのもアキサポの強みです。
こうしたアキサポの新たな取り組みは各所から評価されており、2021年のインターネット調査では「資産価値向上が期待できる空き家活用サービス No.1」「空き家活用サービス支持率 No.1」「不動産オーナーがお勧めする空き家活用サービス No.1」の3冠を獲得(株式会社日本マーケティングリサーチ機構調べ)。
さらに、テレビ朝日や読売新聞、日経新聞、週間ダイヤモンドなど、各種メディアでも数多く掲載されています。
<100秒でわかる!空き家活用サービス『アキサポ』>
自己負担0円で開始した空き家活用の実例12選!
ここからはいよいよ、アキサポで手掛けた空き家活用の事例を紹介します。
一言で「空き家活用」といっても物件の特徴や活用の仕方はさまざまですので、幅広いバリエーションの活用事例を厳選しました。
事例1:シェアキッチン|長年愛されてきた履物屋を飲食起業の拠点となるシェアキッチンへ
【基本情報】
・建築年月:不明 ・駅徒歩:東武東上線「大山」駅 徒歩4分 ・延床面積:74.37㎡ ・構造:木造 |
東京都板橋区大山町のハッピーロード大山商店街内に位置するこちらの物件は、履物屋として80年余り営業してきた歴史を持ちます。
ご相談時には商店街という立地も踏まえ、所有者様から「空き家にするより、地域活性化に役立ててほしい」との要望を受けました。
そこで商店街の近隣店舗や周辺住民の方々の声を参考にしながら、ハッピーロード大山商店街振興組合の100%出資会社・まちづくり大山みらい株式会社とも協議を重ねた結果、幅広い用途に活用できるシェアキッチンへ再生することとなりました。
事例2:賃貸住宅|7年以上借り手が見つからなかった空き家を新たな賃貸住宅へ
【基本情報】
・建築年月:1963年11月 ・駅徒歩:京王線「上北沢」駅 徒歩7分 ・延床面積:79.33㎡ ・構造:木造2階建 |
空き家として7年以上借り手が見つからなかったこちらの物件では、水回りを中心とした古い設備の交換に加えて、使い勝手を重視したリノベーションを実施しました。
また、所有者様にとって悩みの種だった庭の植木を伐採し、駐輪場としても使えるスペースを確保。
結果的に所有者様からは、「家が息を吹き返しただけでなく、管理の重荷も軽減した」と大変満足していただいています。
事例3:多用途|刃物店として利用されていた空き家を3つの用途に活用
【基本情報】
・建築年月:不明 ・駅徒歩:京急本線「戸部」駅 徒歩6分 ・延床面積:約114.5㎡ ・構造:木造2階建 |
長年刃物店として使用されていたこちらの物件は、建物の老朽化に伴い、利用するためには大掛かりな改修工事が必要な状態でした。
一方で好立地かつ特徴的な間取りである点を活かして改修を行った結果、路上に面している側の1階をブリトー専門店、2階を賃貸住宅、奥側をオフィスにするという3つの用途への活用に成功しています。
事例4:健康増進施設|パン屋兼美容室を高齢者支援のための健康増進施設へ
【基本情報】
・建築年月:2005年9月 ・駅徒歩:JR中央線「三鷹」駅よりバス16分+徒歩6分 京王相模原線 京王線「調布」駅よりバス16分+徒歩5分 ・延床面積:約72.26㎡ ・構造:鉄骨造2階建 |
こちらの物件は以前、1階で所有者様がパン屋を、2階で所有者のお母様が美容室を経営していました。
しかし、ご家族の事情により2021年4月に廃業。廃業の数か月後にご相談をいただき、調布市のデジタル機器を活用した高齢者健康増進事業の一環で「デジタルリビングラボ」へと生まれ変わりました。
事例5:駐車場|長年放置されていた空き家を駐車場へ
【基本情報】
・建築年月:1967年10月 ・駅徒歩:西武池袋線「西所沢」駅 徒歩7分 ・延床面積:約50.5㎡ ・構造:木造2階建 |
こちらの物件は空き家として10年間放置された状態でした。
所有者様の大きな悩みは、建物内の片付けに加え、草木の手入れに手間がかかる点。
そこで現状をふまえながら、駅からの距離が離れていても収益をあげられることも加味して、土地を最大限有効活用できるよう駐車場としての活用を行いました。
事例6:娯楽施設|地域活性化を目指したエンターテインメント性の高い拠点を創出
【基本情報】
・建築年月:1991年7月 ・駅徒歩:JR「大久保駅」徒歩5分、「新大久保駅」徒歩8分 ・延床面積:約206.36㎡ ・構造:鉄骨造2階建 |
こちらは、所有者である毎日新聞社との協業事業第二弾として実現した活用事例です。
若者が多く集まる立地を考慮し、エンターテイメント性の高い拠点を目指した提案を行った結果、秋葉原で人気の脱出ゲーム「東京密室」の2号店へと生まれ変わりました。
事例7:シェアキッチン|起業家向けイートイン付きシェアキッチンを開設
【基本情報】
・建築年月:1978年6月 ・駅徒歩:徒歩8分 ・延床面積:40.29㎡ ・構造:鉄骨造陸屋根4階建 |
こちらの物件は、「2018年度豊島区創業チャレンジ支援施設開設事業補助金プロジェクト採択事業」として、豊島区と相談の上でシェアキッチンへと生まれ変わった事例です。
2つの業務用キッチンが並び、同時間帯に複数の事業者を受け入れることができる施設となっており、現在では地元住民の応援を頂きながら多くの起業家に利用していただいています。
事例8:シェアオフィス|築52年の旧社宅をクリエイター向けのシェアオフィスへ
【基本情報】
・建築年月:1967年7月 ・駅徒歩:徒歩5分 ・延床面積(2棟):601.50㎡(改修部分のみ) ・構造:鉄筋コンクリート造陸屋根4階建 |
地上4階建のこちらの物件は以前、東京電力パワーグリットの旧社宅として用いられていました。なお、1.2階は変電所であったことから社宅として用いられなくなった後も売却が困難な状態が続き、アキサポにご相談いただきました。
手つかずの状態で10年以上が経過していたため大規模な改修が必要でしたが、渋谷という立地を活かし、現在ではクリエイター向けの貸しオフィスへと生まれ変わっています。
事例9:貸倉庫|長年テナントがつかなかった店舗を個人向けの貸倉庫へ
【基本情報】
・建築年月:1975年11月 ・駅徒歩:徒歩12分 ・延床面積:103.08㎡ ・構造:鉄骨造陸屋根3階建 |
こちらの物件は投資目的で購入したものの、テナントが付かないことから10年間放置されたままの状態でした。
ご相談を受けてプランニングを進めていくと、物件が駅からも遠く、人通りが少ないことが分かり、飲食店などの店舗は難しいと判断。一方で住宅街が近かったことから、地域住民が利用できるレンタル倉庫での活用を選択し、大手貸倉庫業者と協業の上で貸倉庫としてオープンすることとなりました。
オープン後は稼働直後から問い合わせが相次ぐなど、定期収入が得られる収益物件としての再生に成功しています。
事例10:バイクガレージ|不法投棄が続く空き家をバイクガレージへ
【基本情報】
・建築年月:1990年10月 ・駅徒歩:徒歩7分 ・延床面積(2棟):48.60㎡/37.76㎡(2F事務所:43.43) ・構造:木造平屋倉庫/鉄骨造陸屋根2階建 |
こちらの物件はシャッターもなく長年雨風に晒されているだけでなく、不法投棄物が散乱していた状態でご相談をいただきました。
そこで「見えづらい」「車が入りづらい細い道」といった視認性の悪さを逆手に取り、大型バイクガレージへの再生を実施。
以前は周辺住民からも不安視されてきた物件でしたが、バイクガレージへと生まれ変わった結果「人通りも増えて安心して生活できる」と好評をいただいています。
事例11:ブックカフェ|マンガの街・南長崎の時計修理店をブックカフェへ
【基本情報】
・建築年月:1990年9月 ・駅徒歩:都営大江戸線「落合南長崎」駅 徒歩5分 ・延床面積:約35.41㎡ ・構造:鉄骨造4階建 |
こちらの物件は「トキワ荘マンガミュージアム」があることなどで知られる、マンガの街・南長崎にあります。
ご相談時の「商店街を盛り上げたい」という所有者様からの熱い想いに加え、マンガ好きの来街者が多いことも踏まえて改修を実施。
結果的に、人と人との「つながり」「体験」を目的としたイベントやサービスの提供、既存の古本市場と連動する新たな展開拠点など、さまざまな形で活用されるブックカフェへと生まれ変わりました。
事例12:宿泊施設|築115年超の京町家を一棟貸し宿泊施設に
【基本情報】
・建築年月:不明(明治38年以前) ・駅徒歩:京都市営地下鉄東西線「東山」駅 徒歩3分(210m) ・延床面積:53.31㎡ ・構造:木造瓦葺2階建 |
こちらの物件は「歴史ある京町家を後世に残したい」をテーマに、地域の「空き家対策」および文化・街並みの象徴である京町家の「保存・再生」の2つの観点から活用を行った事例です。
京都白川の風情を国内外の多方面に発信できるような利活用を大切にしてリノベーションを実施し、1日1組限定のラグジュアリーな宿泊施設へと生まれ変わりました。
あなたの空き家に最適な活用アイデアをご提案いたします!
今回はアキサポが手掛けてきた多種多様な空き家活用事例を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
もちろん今回紹介した事例以外にも、アキサポではさまざまな空き家の利活用をサポートしてきた実績があります。
物件の周辺環境や立地条件など現地調査を行った上での最適なプランをご提案するだけでなく、賃借人・利用者の募集までアキサポがワンストップでサポートしていますので、空き家に関するお困りごとやお悩みがある方はお気軽にお問い合わせください。
よくあるご質問
なぜコストゼロで空き家活用ができるの?
「アキサポの活用」は、空き家所有者様から借り上げた空き家をアキサポの負担でリノベーションして貸し出すサービスです。
アキサポの収益は月々の賃料からまかなわれているので、基本的に所有者様の費用負担はありません(※)。
また、空き家活用後は、月々の賃料の一部が所有者様へ還元されます。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
空き家活用が必要なケースは?
リスク面と費用面において、空き家を放置しておくことは大きな負担となるため、資産として残す場合や手放せない事情があるのであれば、空き家を活用することがおすすめです。
空き家を放置するリスクは想像以上に多く、空き家が劣化するのはもちろん、雑草の繁茂により害虫が発生したり、空き巣の隠れ場所になったり、最悪の場合は空き家の破損によりケガ人を出す可能性もあります。
空き家の活用方法は?
空き家の活用方法には、賃貸住宅や店舗、ゲストハウスや民泊施設など、さまざまな選択肢があります。
観光施設として活用できれば、地域コミュニティに対してプラスに働く可能性も出てきます。
リノベーションして賃貸物件として活用する方法は、今ある空き家の所有権はそのままに、継続収入を得られる方法です。空き家を資産として活用していきたい方におすすめです。