公開日:2022.10.04 更新日:2024.09.03
【事例】相続した実家を賃貸に出す方法!自己負担0円のリフォーム事例を紹介
実家を相続したものの、その使い道に悩んでいる方は多いのではないでしょうか?所有しているだけで維持費用がかかるので、早くどうにかしたい問題ですよね。
そんな方におすすめなのが、実家を賃貸に出す方法です。賃貸は実家を手放さずに継続収入を得られる一石二鳥の方法で、空き家が増えている今、注目されています。
この記事では、実家を賃貸物件として活用する方法を、具体例を交えながら分かりやすく解説します。
目次
親から相続した実家の3つの活用方法
相続した実家には、大きく分けて3つの活用方法があります。
1.相続人がその家に住む 2.空き家になった家を売却する 3.空き家になった家をリフォームし賃貸に出す |
これらの中で特に注目したいのが賃貸に出す方法です。賃貸は継続的な収入が得られるほか、空き家を手放さなくてよいメリットもあるので、空き家を資産化することができます。
この記事では、賃貸にフォーカスして、空き家を賃貸に出す方法や具体例、自己負担0円で活用する方法などを解説していきますが、まずは3つの活用方法の特徴を簡単に見ておきましょう。
1)相続人がその家に住む
もし相続した家に住むことができるのであれば、住むのがいちばんシンプルな方法です。
いま住んでいる物件が賃貸なら退去したり、二世代で住んでいる家があるなら今住んでいる家と相続した家で分かれて住んだりなどができるでしょう。
2)空き家になった家を売却する
相続した実家が空き家になってしまうのであれば売却するのもひとつの手です。
不動産の買取業者や仲介業者に依頼をすることで売却ができるため、売却をしようか迷ったら一度相談してみることをおすすめします。
また、売却をするのであれば、すぐに売りたい人や多少金額は劣るとしてもすぐにまとまった現金が欲しい人は買取を検討するとよいですし、多少時間がかかっても少しでも高く売りたいのであれば仲介を検討するとよいでしょう。
3)空き家になった家をリフォームし賃貸に出す
実家を相続したはいいが、自分にはすでに家があるから住めない人も多く、それだけが原因ではありませんが日本では空き家が増えています。
空き家となった家を放置するリスクは大きく、所有者は、維持管理をし続けていくのか、売却するのか、自分が住むのかなど、さまざまな選択をしています。選択肢のひとつに「リフォームをして賃貸物件として貸し出す」があり、近年需要が増しています。
「リフォームをするとなるとお金がかかって大変そう」と思われるかもしれませんが、自己負担なしでリフォームをして貸し出す方法もあるので、記事の後半でご紹介します。
3つの活用方法それぞれのメリット・デメリット
そのまま住む、売却する、賃貸に出す、これらの主なメリット・デメリットは以下のとおりです
そのまま住む | 売却する | 賃貸に出す | |
---|---|---|---|
メリット | ・建物を手放さなくてよい | ・まとまったお金が手に入る・資産の分割ができる | ・建物を手放さなくてよい・家賃収入を得られる・建物の維持管理を図れる・賃貸アパートやマンションよりも管理が簡単 |
デメリット | ・維持費がかかる | ・建物を手放す必要がある・設備費用がかかる・税金がかかる | ・空室リスク・苦情対応や家賃管理が必要 |
賃貸に出す方法を軸に見比べると、そのまま住む方法は建物を手放さなくてよい点で共通している一方で、収入が得られないため維持費が出ていくだけになっています。また、売却はまとまったお金が手に入る一方、建物を手放す必要があるため継続収入は見込めません。
では、賃貸に出す方法は具体的にどのように優れている、または劣っているのでしょうか?賃貸についてもう少し深掘りしてみましょう。
売却と賃貸のメリット・デメリットをより詳しく知りたい方はこちらの記事を参照してください
実家を賃貸物件として活用する最大のメリットは賃貸収入を得られること!
賃貸だけが持つ最大のメリットは、継続した賃貸収入を得られることです。売却の方がまとまったお金が入るので魅力的に見えるかもしれませんが、毎月定期的に入ってくるというのは資金計画が立てやすく、また、多額の税金がかからないこともあり、扱いやすい特徴を持っています。
毎月の賃貸収入を生活費にまわしてもいいですし、老後資金や資産形成資金に充てることもできます。毎月、自由に使える「+α」の収入が入ってくるというのは、思った以上に大きなメリットです。
一方で、デメリットはリノベーション費用がかかること!
賃貸に出す方法は、借り手が見つかれば継続して収入が入ってくる優れた方法ですが、借り手を見つけるには、リノベーションという初期投資が必要になります。
空き家は老朽化している場合が多く、借り手をスムーズに見つけるには水回りや壁、外壁などのリノベーションが求められます。しかし、リノベーション費用は100万円以上かかることがほとんどで、この初期費用の高さから賃貸に出すのを諦めてしまうことがあるのです。
ただ、最近は自己負担0円で空き家の賃貸を実現する「空き家活用サービス」というものも登場しています。次の見出しで詳しく解説するのでチェックしてみてください。
相続した実家を自己負担0円でリフォームし賃貸に出す方法
空き家を賃貸に出す方法には、継続収入という大きなメリットがある一方で、初期費用の高さがハードルになっています。そんな課題を解決してくれるのが、事業者がリノベーション費用を負担してくれる「空き家活用サービス」です。
「そんな美味しい話があるの?」と疑問に思う方も多いと思うので、ここでは弊社のサービス「アキサポ」を例に出して解説します。
アキサポの概要
アキサポでは、空き家を借り受けて所有者様の自己負担0円※でリノベーションをして賃貸物件として貸し出す空き家活用サービスを行っています。
賃貸をする際にネックとなるリフォーム・リノベーション費用がかからないため、賃貸物件として活用したい人に大変喜ばれています。
また、アキサポで利用者募集や物件管理も行うので、所有者様には借りたい人を探す手間もかかりません。毎月一定の家賃収入が入りながら、実家を完全に手放さずに済むため、売却を迷う人にもおすすめの方法です。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
空き家になった家はさまざまな形で活用できます
一見、使い道がないと思われる空き家でも、潜在的な価値を理解し、需要とマッチングすることで、思いもよらない使い道が見つかることがあります。
アキサポでは、賃貸住宅として利用するほかに、バイクガレージや宿泊施設などに活用した例も。長期間借り手が見つからなかった建物の活用に成功した事例もあります。
空き家は「使い道がない」と諦めるのではなく、まず一度相談を。予想外な活用方法が見つかるかもしれません。
リフォームして賃貸に出すまでの流れ
アキサポを利用して空き家を賃貸に出すまでの流れは以下のとおりです。
①お問い合わせ・ヒアリング ②現地調査 ③プランのご提案 ④契約締結・利用者の募集開始 ⑤利用者との契約 ⑥賃料のお支払い開始 |
注:残置物がある場合は契約開始前にご自身で片づけていただく必要があります
アキサポは、空き家の特徴を把握して、最適と思われる方法をご提案しながら使い道を決めていきます。オーナー様の意見を反映しながら考えていくので、実家を大切にしたい方にもおすすめです。
空き家のまま放置することが最もリスクが高い
空き家を相続したあと、住むのか、売却するのか、維持管理し続けるのか、賃貸に出すのかなどさまざまな選択肢があるため、なかなか決断に踏み切れずに放置してしまう場合も多いです。
しかし、誰も住まない家を放置するのは、どの選択肢よりもリスクが高いです。
空き家を放置すると、放火や不法投棄などの犯罪の温床となるリスクや、特定空き家に指定されるリスクもあります。また、人が住まない家は想像以上のスピードで劣化が進みます。そのため、資産価値も落ちてしまい、いいことがひとつもありません。
リフォームをして賃貸に出すところまでの流れを説明します。
1.問い合わせ 2.ヒアリング 3.現地調査・周辺調査 4.ご提案 5.各種ご契約 |
まずは所有者様よりお問い合わせをいただきます。
その後、実家の状況などのヒアリングを行い、実際に物件と物件の周辺を調査させていただきます。どのようにリノベーションをして活用するかのご提案をさせていただき、ご納得いただけたら各種契約に移っていく…という流れになります。
【事例】実家をリフォームして賃貸物件として活用した成功事例
事例(1)7年以上借り手が見つからなかった空き家は現況を活かした新たな賃貸住宅へ
キッチンや浴室などの水回りを中心に古い設備の交換や、間取りの変更など内装全体のリノベーションを施した事例です。
所有者様の長年の悩みの種であった庭の植木の伐採をし、駐車場としても使えるスペースの確保もできています。
リノベーションをしてもおもかげを残しつつ、管理の負荷も減ったと満足していただいています。
事例の紹介はこちら
事例(2)設備周りを一新し使い勝手の良い賃貸住宅へ
建築年月 | 1975年3月 |
延床面積 | 115.33㎡ |
構造 | 木造2階建 |
活用事例 | 戸建て住宅 |
築47年の空き家をリノベーションした事例です。劣化した内装や設備を改修し、繁茂した草木の解消や破損したカーポートの撤去などを行い、使い勝手の良い賃貸住宅に生まれ変わりました。
事例の詳細はこちら
事例(3)空き家になった大切な自宅は新たな賃貸住居へ
築年数 | 昭和61年築 |
延床面積 | 68.72㎡ |
構造 | 木造瓦葺2階建 |
活用事例 | 住居 |
10年間空き家になっていた自宅をリノベーションして貸し出した例です。状態が良好だったため、施工範囲は水回りや屏風・畳などの最低限のみ。大切にしてきた家の雰囲気を残しつつ施工しています。
事例の詳細はこちら
事例(4)不法投棄が続く空き家は視認性の悪さを利用してバイクガレージへ
建築年月 | 1990年月 |
延床面積(2棟) | 48.60㎡/37.76㎡(2F事務所:43.43㎡) |
構造 | 木造平屋倉庫/鉄骨造陸屋根2階建 |
活用事例 | バイクガレージ |
築30年の木造平屋倉庫のリノベーション事例です。
こちらの物件はシャッターもなく長年雨風に晒されるとともに、不法投棄に悩まされていました。
そこで視認性の悪さを逆手に取り、リノベーションを加えることで、安心して利用できるバイクガレージに生まれ変わりました。
事例の紹介はこちら
事例(5)築115年超の京町家をラグジュアリーな一棟貸し宿泊施設に
建築年月 | 不明(明治38年以前) |
延床面積 | 53.31㎡ |
構造 | 木造瓦葺2階建て |
活用事例 | 宿泊施設 |
築115年を超える京都の古民家を一棟貸しのラグジュアリーな宿泊施設にリノベーションした例です。場所も京都白川という立地であったため、国内外へ京都白川の風情を発信できるような利活用としました。
また、本事業は京町家再生事業や京町家保全事業を手掛ける「京都上ル合同会社」と、ブランディングやクリエイティブディレクション・デザインを得意とする「有限会社ヴァルク」との3社共同事業として行っています。
事例の詳細はこちら
相続した実家を賃貸物件として活用する際の注意点
実家を賃貸に出す場合、いくつかの注意点を把握しておかないと、思わぬ出費やトラブルが発生する可能性があります。ここでは主な注意点を5つ紹介します。
注意点1:賃貸物件として需要があるかどうか慎重に判断しよう
もっとも大切なのが、賃貸物件として需要があるかどうかのチェックです。
需要は建っている地域や物件の状態によって変わってきます。例えば、ファミリーが多く住むエリアであれば、賃貸住宅として需要があると考えられ、駅前のような人の多いエリアであれば、商業利用も選択肢に入ってきます。
このように、物件の特性に応じた需要をしっかりと把握することが、空室リスクの低減につながります。
注意点2:法律や自治体の条例に従い登録しよう
実家を賃貸に出す前に、必ず法律や自治体の条例などのチェックを徹底しましょう。
建物が適法に建てられたものであるかを確認するのはもちろん、用途によっては建築基準法や都市計画法、消防法など、複数の法律が関係してくることがあります。
また、地域によっては、地区計画や景観条例など、エリアを限定した条例が定められている場合もあります。
注意点3:税金や保険に関する理解をしよう
税金や保険に関する知識を持っておくことで、思わぬ出費や金銭トラブルを回避できます。
例えば税金では、年間の賃貸収入に対する所得税や、賃貸を事業化する場合の経費や確定申告などの知識が必要ですし、保険では、火災保険や地震保険などの知識が必要になります。
税金や保険に関する知識を持っておくことで、将来的なトラブルを回避することができるため、必ずチェックしておきましょう。
注意点4:借り手の信頼性をしっかり確認しよう
借り手の信頼性を確認することは、将来的なトラブルを回避するために重要です。
部屋を貸すことで損失を被ることがないように、借り手の収入や職業、家族構成などを調べ、信頼性をしっかり確認しましょう。
また、物件の賃貸条件についても、明確に伝えることが大切です。
注意点5:適正な家賃を設定しよう
適正な家賃設定は、賃貸を成功させるために不可欠です。高すぎる家賃設定では、借り手が見つからず空室になる可能性がありますし、安すぎる家賃設定では、将来的な修繕費用や管理費用を賄うことができなくなるリスクがあります。
周辺の賃貸物件や、物件の状態を確認して、適正な家賃設定を行いましょう。
アキサポでは無料でプロ視点のアドバイスが可能です!
実家の賃貸活用を成功させるには、意外と多くのことに気を付ける必要があることが伝わったかと思います。なかには「自分には難しい」と思った方もいるのではないでしょうか?
そんな方にこそアキサポの空き家活用サービスがおすすめです。
アキサポは空き家を専門に取り扱う、確かな実績を持った専門家です。最適なプランのご提案はもちろん、関連法令のチェックや税金・保険などの必要性やリスクなども分かりやすく解説します。
相談費用は無料なので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
まとめ
実家を相続すると、何をどうしていいのか分からず戸惑うことも多いと思います。
実家を相続したあとの活用方法には大きく3種類あります。
1.相続人がその家に住む 2.空き家になった家を売却する 3.空き家になった家をリフォームし賃貸に出す |
この中でも特に、賃貸に出して実家を手放さずに毎月の収入にする選択肢はおすすめです。
少しでも気になりましたら、ぜひ一度アキサポへお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
なぜ自己負担0円で空き家活用ができるの?
「アキサポの活用」は、空き家所有者様から借り上げた空き家をアキサポの負担でリノベーションして貸し出すサービスです。
アキサポの収益は月々の賃料からまかなわれているので、基本的に所有者様の費用負担はありません(※)。また、空き家活用後は、月々の賃料の一部が所有者様へ還元されます。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
空き家の活用方法は?
空き家の活用方法には、賃貸住宅や店舗、シェアハウスや民泊施設など、さまざまな選択肢があります。観光施設として活用できれば、地域コミュニティに対してプラスに働く可能性も出てきます。
リノベーションして賃貸物件として活用する方法は、今ある空き家の所有権はそのままに、継続収入を得られる方法です。空き家を資産として活用していきたい方におすすめです。
古民家のリフォームにかかる費用は?
古民家のリフォームは1,500〜2,000万円が相場と言われています。
工事する内容や箇所によって費用に大きな差が出ますが、古民家再生は、基礎の補強、水回りや内装の交換、耐震性・断熱性の向上、間取りの変更など、大規模な工事が行われるケースが多く、1,500万円程度の費用がかかるケースが多いようです。