公開日:2022.07.29 更新日:2024.09.20
実家の売却で後悔しない!ありがちなケース3選とその対策方法を解説
誰も住む人がいなくなった実家や、相続した実家を売却するときは、リスクをしっかりと考えた上で慎重に進めることが大切です。
実家の売却は、一度契約が成立してしまうとやり直しはできません。ここでは、実家の売却で起こりやすい後悔を防ぐために、注意すべきポイントをケースごとにご紹介します。
目次
実家の売却でよくある後悔1:お金が想像以上にかかってしまった
実家の売却でよくある後悔のひとつに、お金が想像以上にかかってしまったということが挙げられます。
「実家を売却すると大きな利益が得られる」と考える方がいるかもしれませんが、かかる費用についても知らなければ手元にお金があまり残らず、がっかりすることもありえます。
このような事態にならないためにも、実家の売却に際して支払わなければならないお金を把握しておくことが大切です。
売却にかかる税金を把握する
実家の売却でお金が想像以上にかかってしまったという後悔を抱かないために、まずは売却にかかる税金を把握しましょう。実家を売却したときにかかる代表的な税金として、譲渡所得税が挙げられます。
実家を売却して利益が出た場合は譲渡所得として申告を行い、譲渡所得税を納めなければいけません。譲渡所得税額の計算式は、下記のとおりです。
<譲渡所得税額の計算式>
譲渡所得税額=譲渡所得×所定の税率
譲渡所得税の税率は、資産を売却した年における1月1日現在の所有期間が5年を超えるかどうかで税率が変わります。実家を相続した場合は、亡くなった方の取得日を引き継ぐため、多くは5年を超える「長期譲渡所得」に該当します。この場合の税率は、所得税15%と復興特別所得税0.315%、住民税5%を合わせた20.315%です。
一方、所有期間が5年以下の「短期譲渡所得」の税率は、所得税30%と復興特別所得税0.63%、住民税9%を合わせた39.63%となります。
なお、実家を売却する際は、譲渡所得税のほかにも、印紙税や登録免許税といった税金も発生します。
実家をはじめとする不動産の売却にかかる税金について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
売却にかかる費用を把握する
実家の売却にかかる費用を把握することも、後悔しないために必要なポイントです。
売却にかかる代表的な費用には、仲介手数料があります。実家の売却は、通常不動産仲介会社があいだに入りますが、不動産仲介会社に支払う手数料が仲介手数料です。仲介手数料は、下記のように法律で上限が定められており、多くの不動産仲介会社では、仲介手数料を法定上限額に設定しています。
<仲介手数料の法定上限額>
・物件価格が200万円以下の場合:物件価格の5%+消費税
・物件価格が200万円超400万円以下の場合:物件価格の4%+2万円+消費税
・物件価格が400万円超の場合:物件価格の3%+6万円+消費税
※物件価格は税抜きの金額
実家に家具や不用品などが残っている場合、撤去してから実家を売却することになります。その際は、家具などを撤去する費用も発生するので注意しましょう。
実家の売却でよくある後悔2:相場よりも安く売却してしまった
実家の売却後に「相場よりも安く売ってしまった」とわかると、大きな後悔につながります。売却してしまった後で「もっと高く売れたはず」と思っても、手遅れになります。
適切な価格で実家を売却するために、下記で紹介するポイントを意識しましょう。
実績のある不動産仲介会社に相談する
適切な金額で実家を売りたい場合は、実績のある不動産仲介会社に相談することをおすすめします。実家があるエリアでの販売実績や、実家と似た条件の物件の販売実績などを、ウェブサイトで確認しましょう。
不動産仲介会社は、購入者がなかなか見つからないと、少しずつ売却額を下げていくことになります。エリアの特徴を把握していたり、実家と近い条件の物件を多く扱っていたりする不動産仲介会社なら、売り方のノウハウを熟知しているため、適切な金額で物件を売却してくれる可能性が高まります。
複数の不動産仲介会社に査定をしてもらう
実家の査定は、複数の不動産仲介会社に依頼することも重要なポイントです。ただし、依頼先が多すぎるとやりとりに手間がかかるため、数社程度にとどめておくといいでしょう。
査定額が極端に低い不動産会社では、相場より売却額が低くなるおそれがあります。査定内容や担当者の対応を比較して、信頼できる不動産会社を見つけることが大切です。
実家の売却でよくある後悔3:家族関係が悪化してしまった
実家の売却による問題は、金銭面以外の部分で発生することもあります。実家の売却によって、家族関係に亀裂が入ってしまう可能性もあるでしょう。
家族との関係が悪化しないように、下記で紹介するポイントを参考にしてください。
きちんと家族で話し合う
実家の売却を検討する際は、きちんと家族で話し合う必要があります。
実家を売却する際は、相続人や、元々その家に住んでいた家族などの意向を聞き、話し合いの場を設けることが重要です。また、仮に全員が売却に賛成したとしても、売却方法や売却額などを、誰にも相談することなく特定の一人が売却を進めてしまうと、トラブルに発展する可能性があるかもしれません。
手間に感じられるかもしれませんが、売却の是非だけでなく、売却方法や売却時期など、家族同士ですり合わせをするとともに、適切な情報共有を行いましょう。
売却以外の選択肢も考える
実家の売却に抵抗を感じる家族がいる場合、無理に手続きを進めると、後々まで家族のあいだにしこりが残ることになりかねません。売却以外の選択肢も含めて、視野を広げて検討を重ねましょう。
売却以外の選択肢としては、下記のような方法が考えられます。
<売却以外の実家の活用方法>
・家族の誰かが住む
・賃貸物件として利用する
・民泊に利用する
・更地にして別の家を建てる
・更地にして駐車場など別の用途で利用する
このように、活用法は多岐にわたるため、それぞれのメリットとデメリットを踏まえつつ、家族全員が納得できる方法を探すことが大切です。
実家の売却は慎重に行うことが大切
実家の売却は後悔することがないよう、慎重に行う必要があります。売却に際して悩みがある場合や、思い出のある実家を手放すのに抵抗がある場合は、空き家を残して活用する方法も検討してみましょう。
コストをかけずに空き家となっている実家の活用をするなら、株式会社ジェクトワンが運営する空き家解決サービス「アキサポ」の利用をご検討ください。アキサポの活用サービスは空き家を借り受けて、所有者様に毎月賃料を支払うサービスです。所有者様はコストゼロ(※)でリノベーションができ、資産価値を高めた上で空き家を活用できます。
実家の売却や活用をお考えの方は、まずはお気軽にお電話や問い合わせフォームからご連絡ください。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。