公開日:2025.03.14 更新日:2025.03.14
不動産の買取相場は仲介の7~8割!仲介より安い理由や買取のメリットを解説

不動産を売却する際、「売買仲介」と「不動産買取」のどちらを選ぶべきか迷うことがあるでしょう。不動産買取は売買仲介よりも売却価格が低くなる傾向がありますが、手間がかからずスピーディーに売却できるといったメリットもあります。
この記事では、不動産買取が仲介売買より安くなる理由や、不動産買取を選択するメリットについて解説します。不動産買取を成功させるためのポイントにもふれているので、ぜひ参考にしてください。
目次
不動産買取の相場は仲介の7~8割が目安
不動産買取は、売買仲介より低い価格で取引されることが一般的で、相場は仲介売買の7~8割程度とされています。
不動産買取とは、家や土地などを不動産会社が直接買い取る方法のことで、不動産会社は買取後の転売を前提に不動産を購入します。一方、売買仲介とは、不動産仲介会社を介して買主を探し、主に個人への売却が多い方法のことです。
物件の状態や地域の不動産市場の状況によっても変動しますが、不動産買取は売買仲介よりも低い価格で取引されるケースが一般的です。
不動産買取が売買仲介よりも安い理由
では、不動産買取の相場はなぜ売買仲介での売却価格より安いのでしょうか。不動産買取が売買仲介よりも安い理由を見ていきましょう。
修繕費などを考慮して価格が決まるため
不動産買取の売却価格が安くなる理由の1つは、不動産の修繕費などを考慮して価格が決まるためです。不動産会社は、物件を再販売して利益を得ます。そのため、リフォーム費用や宣伝費、販売にかかる手数料などを差し引き、さらに自社の利益を確保できるように価格を決定します。結果として、売買仲介の価格よりも低くなるのです。
不動産会社に一定のリスクがあるため
不動産買取は、不動産会社にとって、一定のリスクがあります。不動産買取の場合、不動産会社は一時的に物件を所有することになります。売却までに時間がかかると、その間の固定資産税などの諸経費を負担しなければなりません。さらに、市場の変動によって物件価格が下落するケースも想定されます。不動産会社は、これらのリスクを考慮し、買取価格を市場価格より低く設定する必要があるのです。
不動産買取を利用するメリット
不動産を売却するとき、不動産買取を選ぶことには、一定のメリットがあります。主なメリットを3つ紹介します。
スピーディーに不動産を売却できる
不動産買取を利用すると、売主は通常の売買仲介と比べて、スピーディーな取引が可能です。早ければ1週間から1ヵ月程度で売却が完了し、現金化できます。
急な転勤や住み替えのほか、相続に伴う不動産処分など、短期間で売却したいケースでは、大きなメリットとなります。また、買主を探す必要がないため売却までのスケジュールを組みやすく、資金計画も立てやすいでしょう。
契約不適合責任が適用されない
契約不適合責任が適用されないことも、不動産買取のメリットです。契約不適合責任とは、売買契約時に伝えられていなかった不具合が売却後に見つかった場合、売主が負う責任のことです。不動産買取では多くの場合、契約の条件としてこの責任が免除されます。
そのため、売主は売却後のリスクや不安を大幅に軽減できます。例えば、シロアリ被害や雨漏り、土地の埋没物などの問題が売却後に発覚しても、売主が責任を負うことはありません。売主は、売却後の不安やリスクを軽減できるでしょう。
清掃や内覧の対応がない
売買仲介では、売主は必要に応じて物件の清掃や内覧の対応をしますが、不動産買取ではこれらの対応が不要です。同様に、物件のリフォームや修繕の必要もありません。現状のままで売却できるのも大きなメリットです。
周囲に知られずに売却できる
不動産買取なら、近所や知人に知られることなく売却できます。仲介売却のように広告を出したり、不特定多数が内覧したりすることもないため、売却を周囲に知られる心配がありません。人目を気にせず、売却したい方に最適な方法でしょう。
不動産買取での売却を成功させるためのポイント

不動産買取での売却を成功させるためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ここからは、より有利な条件で売却を進めるためのポイントを見ていきましょう。
不動産買取の実績が豊富な不動産会社を選ぶ
売却を成功させるための重要なポイントは、適切な不動産会社の選定です。不動産買取の経験が豊富な会社を選べば、地域の市場動向や相場を熟知した、適正な価格での買取が期待できます。
豊富な買取実績を持つ不動産会社は、物件の再販売ルートを確立していることが多く、リノベーションやリフォームを通じて、効果的に物件の価値を高めるノウハウを持っています。さらに、市場ニーズや相場も熟知しているため、物件価値の的確な評価が可能です。そのため、適正な範囲での買取価格を提示される可能性が高いといえます。
一方、実績が少ない不動産会社に買取を依頼すると、相場観が曖昧なまま進展し、物件を安く買い取られてしまうおそれもあります。不動産買取の際には、不動産会社の過去の買取実績や成約事例をしっかりと確認することが重要です。
不動産会社が得意とする物件の種別を確認する
不動産会社がどのような種類の物件を得意としているかも、不動産買取を成功させるポイントとなります。
不動産買取をしている不動産会社の中でも、マンションの買取に強い会社もあれば、戸建ての買取を専門としている会社もあります。特定分野での実績の多い不動産会社のほうが、専門的な知識やノウハウを持っているため、より高い買取価格を提示可能です。
所有している物件の種類と不動産会社の得意分野が合致していれば、売却プロセスもスムーズに進みます。自分の売却したい物件の種類に強い不動産会社を探しましょう。
複数の不動産会社に査定を依頼して比較する
不動産買取の成功には、複数の不動産会社に査定を依頼して、比較検討することが欠かせません。1社の査定だけで決めてしまうと、より高い価格で売却できる機会を失ってしまいます。最低でも3社以上の査定を受けることをおすすめします。
各社の査定額を比較すれば、物件の適正価格の範囲がわかり、交渉の際の手札にもなるでしょう。また、対応や説明の丁寧さなども比較できるため、信頼できる会社を選ぶ判断材料としても役立ちます。
不動産の売却相場を把握する
不動産買取では、売主が不動産の売却相場を把握しておくことも重要です。売却する相手が不動産会社となる不動産買取では、交渉次第で買取価格が変動する可能性もあります。そのため、相場を知っていれば適正な価格での提案かどうかを判断でき、交渉によって買取価格を引き上げられるかもしれません。
不動産の相場を調べる方法の1つは、国土交通省が運用している「不動産情報ライブラリ」を確認することです。「不動産情報ライブラリ」では、不動産の取引価格や地価公示等の価格情報を無料で閲覧できます。また、SUUMO、HOME’Sなどの不動産ポータルサイトで、売却したい物件と条件が似た物件を探してみるのもいいでしょう。販売価格を見ることで、実際の相場がわかります。
※参考:不動産情報ライブラリ|国土交通省
一戸建住宅の買取なら「アキサポ」もおすすめ
不動産買取は、売買仲介と比べて売却相場が7~8割程度と低くなる傾向にありますが、スピーディーな売却や売却までの手間を省けるといったメリットがあります。ただし、不動産買取に対応し、実績も豊富な不動産会社が少ないことはネックといえます。
不動産買取の実績が豊富な不動産会社をお探しの場合は、株式会社ジェクトワンが運営する空き家解決サービス「アキサポ」がおすすめです。アキサポでは、相続で取得した田舎の物件や、駅から遠くて不便な物件など、どのような物件でも対応が可能です。不動産買取以外にも、不動産の活用など、さまざまな選択肢の中から最適なプランをご提案いたします。不動産買取を検討している方は、まずはお気軽にお電話やお問い合わせフォームからアキサポにご連絡ください。