公開日:2024.11.15 更新日:2024.11.18
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空き家の掃除はどのように行う?手入れのポイントや、必要な道具を紹介
空き家を劣化させないためには、定期的な掃除が必要です。資産価値をできるだけ低下させないためにも、そして、必要になったときに有効活用できる状態を保つためにも、空き家の掃除をきちんと行いましょう。
ここでは、空き家を掃除する際に行いたいことを、室内、室外ごとに解説。また、必要な掃除道具や、掃除のときに確認しておきたいポイントについても紹介します。
目次
閉め切った空き家が陥りやすい状態とは?
具体的な掃除の方法を紹介する前に、閉め切った空き家が陥りやすい状態について解説しましょう。
閉め切った空き家は、誰も建物に立ち入っていない期間や周辺環境によっても異なりますが、下記のような状態になりやすくなります。
<閉め切った空き家の状態の例>
・大量のほこりの蓄積
・大量のカビの発生
・雨漏りなどによる壁や床の汚れ
・害虫や害獣の発生
・窓ガラスや照明器具などの破損
・異臭の発生
・ゴミなどの散乱
・雑草の繁茂
人が住んでいれば随時対処は可能ですが、空き家で人目につかなければ問題が発生しても放置され、どんどん状態が悪くなる危険性が高まります。
空き家を掃除する前に、そろえておくべき掃除道具
空き家の掃除を行う際には、今住んでいる家を掃除するよりも、時間と手間がかかります。必要な掃除道具を用意するとともに、十分な人手と時間を確保しておくことが大切です。
空き家の掃除をする際には、下記のような掃除道具を用意して持っていきましょう。
<空き家の掃除に必要な掃除道具>
・ほうき
・ちりとり
・充電済みの充電式掃除機(電気が通っている空き家であればコンセント式のものでも可)
・雑巾
・バケツ
・フローリングワイパーと替えシート(ウェットタイプ、ドライタイプ)
・用途別の洗剤
・スポンジ
・ブラシ
・ゴミ袋
・軍手
・マスク
・スリッパ
「空き家に掃除道具があるはず」と思っていても、バケツに穴が開いていたり、洗剤が劣化していたりして、役に立たない可能性があります。新たに購入したり、日常の掃除で使い慣れているものを持っていったりすれば安心です。
空き家の掃除で行うこと【室内編】
空き家の掃除箇所は多岐にわたります。掃除が必要な部分の漏れをなくすために、どこを掃除しなければいけないのかをあらかじめ確認しておくことが大切です。
ここでは、空き家の室内の掃除で行うことについて見ていきましょう。
部屋を換気する
しばらく閉めっぱなしだった空き家に入ったら、まずは換気をしましょう。閉め切った空き家は空気がよどんでいます。湿気を外に出すためにも、窓や扉を開けて空気を循環させてください。
ただし、掃除をするときに窓を開けっぱなしにしていると、ほこりが舞い上がってしまいます。家の中のよどんだ空気を外に出したら、床掃除をする前にいったん窓を閉めるようにします。
床や壁のほこりを取る
空き家の床や壁についたほこりや、棚の上のほこりなどを取り除きましょう。最初に、天井や壁などの高い所にあるほこりをフローリングワイパーで取り除きます。ほこりが落ちてくることがあるので、マスクをするようにしてください。
その後、棚の上のほこりなどを雑巾などで拭き清めて、最後に床を掃除します。掃除機やほうきなどで床のほこりを取った後、水拭きをしてください。
水回りの汚れを取る
空き家の水回りのカビや水垢も、忘れずに取り除きましょう。カビ取り用の洗剤と、ブラシやスポンジなどを使って清掃します。ただし、強力な洗浄効果のある洗剤には、換気をしながら使わなければならないものも少なくありません。
また、直接肌にふれるとトラブルの原因になる洗剤もあります。使用前に必ず注意書きを確認して、ルールを守って使用することが大切です。
給排水設備に水を流す
長期間水を流さないでいると、悪臭の原因になります。空き家の蛇口をすべて開けて、一度水を流しましょう。キッチン、洗面台、風呂場、シャワー、トイレなど、家の水回りを一通り流しておくことをおすすめします。
このとき、蛇口の根本などから水が漏れていないか、併せて確認しておきます。水漏れがある場合、パッキンが劣化している可能性があるため、そのような状態になったら水道業者などに相談してください。
害虫・害獣対策を行う
害虫や害獣が繁殖してしまっているときは、駆除を行わなければいけません。防虫剤を散布したり、罠を設置したりしておきましょう。状況に応じて、専門業者へ駆除の依頼を検討する必要もあります。
家に隙間が多いと、害虫や害獣が入り込む原因になります。害虫・害獣の退治と併せて、できるだけ隙間をふさいでおくことも大切です。
空き家の掃除で行うこと【室外編】
空き家の掃除をするときは、室外の手入れも忘れずに行わなければいけません。続いては、空き家の室外で行う掃除について紹介しましょう。
ポストや新聞受けをきれいにする
空き家のポストや新聞受けに溜まったチラシなどを片付けて、汚れを落とすることも大切です。ポストや新聞受けにチラシなどが入りっぱなしになっていると「空き家だ」と周囲から簡単に認識されてしまい、空き巣などの犯罪に遭うリスクが高まってしまいます。また、景観上も良くありません。
空き家であることが周囲にわかってもいい場合は、養生テープなどで、ポストや新聞受けの入り口をふさいでしまうと、余計なチラシの投げ込みを防げます。気になるようなら、「チラシ投函お断り」のステッカーなどを来訪者に見やすい場所に貼ることで、一定量のチラシの投函を抑えることができるでしょう。
庭を手入れする
庭の手入れは、空き家の景観を損ねないためにも、不審者の立ち入りを防ぐためにも大切です。下記に挙げる方法を参考に、きちんと手入れをするようにしましょう。
<庭の主な手入れ方法>
・雑草を抜く
・庭木などが茂っている場合は剪定する
・落ち葉などを片付ける
・ゴミなどが散乱していた場合は処分する
・使わない遊具や道具などがある場合は処分する
庭が荒れていると、害虫や害獣が発生しやすくなったり、ゴミなどを投げ込まれたりするリスクも高まります。
空き家を掃除するときに確認したいこと
空き家の掃除をするときは、家の様子も併せて確認するようにしましょう。それぞれの場所で、防犯性や安全性に問題が生じていないかなど、チェックしておく必要があります。
ドアや窓
空き家のドアや窓がきちんと隙間なく閉まっているか、鍵が問題なくかかるか、確かめておきましょう。抵抗なく開閉できるかどうかも見ておくと安心です。
天井や壁
雨漏りをしている家では、天井や壁に汚水のシミが残ります。そのような痕跡がないか確認しておきましょう。ひびやクロスのはがれの有無などもチェックします。
外壁や塀
人が住んでいない空き家であっても、周辺住民などのために一定の安全性を確保する必要があります。
外壁や塀が破損していたり、ひびが入っていたりすると、建物の倒壊などの危険性があります。倒壊してしまうと、通行人にケガを負わせたりするおそれもありますから、早めに対処しなければなりません。
空き家の掃除は定期的に行おう
空き家を所有している方はこの記事を参考にして、掃除を定期的に行いましょう。建物の劣化を防ぐためには、きちんとしたメンテナンスが必要です。
とはいえ、掃除をはじめとする空き家の管理には、手間とコストがかかります。負担が大きい場合は、売却や有効活用について検討してみてはいかがでしょうか。株式会社ジェクトワンが運営する空き家解決サービス「アキサポ」は、空き家を有効に活用するためのサービスです。空き家のお悩みに対して親身になって寄り添い、活用や売却といったさまざまな選択肢の中から最適なプランをご提案いたします。
空き家の管理にお悩みの方は、まずはお気軽にお電話やお問い合わせフォームからアキサポにご連絡ください。