公開日:2024.06.20 更新日:2024.06.20
空き家サブスク(定額住み放題サービス)とは?メリット・デメリットを解説
空き家サブスク(定額住み放題サービス)とは、月々一定額で各地の空き家に住めるサービスです。近年人気の空き家サブスクには、さまざまなメリットがある反面、デメリットもあります。空き家サブスクでいろいろな場所に暮らしてみたいという方は、メリット・デメリットをそれぞれ把握しておきましょう。
ここでは、空き家サブスクが広がっている理由と、空き家サブスクを利用するメリット・デメリットについて解説します。
目次
空き家サブスクとは、定額住み放題サービスのこと
空き家サブスクとは、全国に点在する空き家に定額で住めるサービスです。一定額を支払うだけで、さまざまな地域にある空き家で暮らせます。空き家サブスクは、リモートワークの方や働く場所を問わないフリーランス、投資家といった方に適したサービスです。
どのような物件に住めるかは、利用する空き家サブスクのサービスによって変わります。空き家サブスクのウェブサイトで、実際に入居できる物件が公開されていますので、チェックしてみましょう。
空き家サブスクが人気の背景
なぜ今、空き家サブスクに注目が集まっているのでしょうか。ここでは、空き家サブスクの人気が高まっている背景を2つご紹介します。
コロナ禍によってリモートワークが浸透した
新型コロナウイルス感染症の流行によって、リモートワークを導入する企業が増加しました。その後、継続してリモートワークを実施している企業も少なくありません。場所にとらわれずに仕事ができる方が増えたことで、空き家サブスクを多くの方が利用しやすくなりました。
職場でも自宅でもない場所で気分を変えて働くことで、新しいアイディアが生まれやすい、違った環境で集中して仕事に取り組める、リフレッシュできるなどのメリットを得ることができるでしょう。
地方移住を考える方が多い
地方移住を考える方が多いことも、空き家サブスクが人気の背景のひとつとして挙げられます。2020年に発表された、20~30代の若年層を対象とした内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局による「東京圏、地方での暮らしや移住及び地方への関心に関する意識調査」によると、東京圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)在住者のうち、地方に暮らすことに関心がある方は全体の48.2%で、関心がない人の28.9%を大きく上回りました。
地方での暮らしを意識するきっかけは、「将来のライフプランを考えたことがきっかけ」と答えた割合が28.2%と最も多く、次いで「現在の生活や仕事に違和感や限界を感じたことがきっかけ」(13.6%)、「帰省がきっかけ」(13.4%)と続いています。
また、地方での暮らしの魅力については、55.8%の方が「山・川・海などの自然にあふれた環境」を挙げました。次いで「空間的・時間的に余裕のある生活」「生活コスト(物価、家賃等)が安価であること」が49.4%と並んでいます。
全国各地に住める空き家サブスクは、地方での暮らしを体験できるため、地方移住を考える方にとって最適なサービスです。自然にあふれた環境での暮らしや生活コストの違いなどを実体験できるでしょう。
空き家サブスクを利用するメリット
空き家サブスクの利用で得られる主なメリットには、下記のようなものが挙げられます。
さまざまな場所で暮らせる
空き家サブスクでは、さまざまな地域での暮らしを気軽に体験できます。
同じ場所で暮らし続けるとマンネリ化してしまうという方や、住みやすい場所を探している方、刺激が欲しい方などに、空き家サブスクは最適です。
初期費用が抑えられる
空き家サブスクでは、敷金や礼金、更新料などを支払う必要がないため、初期費用が抑えられるというメリットもあります。
家賃と空き家サブスクの利用料金のどちらが安いかは物件によって異なりますが、基本的に空き家サブスクでは、水道光熱費やインターネット回線の代金なども利用料金に含まれています。
家具や家電も一通りそろっていることが多いので、一般的な賃貸物件を契約する場合に比べると、大幅に費用を抑えられるでしょう。
二拠点生活ができる
空き家サブスクは、今の住まいのほかに別の場所の拠点を持ちたい方にも適しています。
通常の二拠点生活では、住んでいないあいだも両方の物件の家賃を支払わなければいけません。空き家サブスクの宿泊数が少ないプランを活用すれば「1ヵ月のうち1、2週間だけ別の場所で暮らしたい」「週末は自然豊かな場所でリフレッシュしたい」といった希望を叶えることができます。
また、出張で全国を飛び回っている方なら、空き家サブスクをホテルの代わりに活用するといった使い方も考えられるでしょう。
好きな期間だけ契約できる
一般的に、空き家サブスクの契約期間には縛りがありません。1ヵ月から好きな期間だけ利用できるので、利用者の都合や希望に合わせて活用できます。
試しに利用してみて希望に合わなかった場合も、解約するだけですから手軽です。通常の賃貸物件のように、原状回復費用などを請求されることもありません。サービスによっては、利用したいときだけ契約して、使わない時期は休会するといったことも可能です。
空き家サブスクを利用するデメリット
空き家サブスクの利用には、いくつかのデメリットもあります。期待外れだったと思うことがないように、難点も踏まえてサービスの利用を検討しましょう。
事前予約が必要である
空き家サブスクを利用するためには、事前予約が必要です。自宅のように好きなときにフラッと立ち寄れるわけではありません。
また、空き家サブスクは月額サービスが多いため、入会直後に半年分の予約を取ろうとしても、希望どおりにいかない可能性もあります。
プライバシーが確保しづらい場合もある
空き家サブスクで利用できる物件の詳細は、それぞれ異なります。個室がない物件や、トイレ・風呂が共同の物件などもあるため、プライバシーを重視する人には適さない可能性もあります。
物件の詳細が気になる方は、空き家サブスクに登録する前に泊まれる物件の詳細を確認してみましょう。個室か否かで物件が絞り込めるサービスなら、比較的プライバシーを確保しやすい物件を簡単に探せます。
移動のコストがかかる
空き家サブスクを利用する場合、住居費以外の移動コストは別途かかります。
さまざまな場所で気軽に暮らせるのは空き家サブスクのメリットですが、遠方へ行くほど移動コストも大きくかかってしまうでしょう。住まいにかかるコストだけを見てサービスを利用し始めてみたところ、交通費の負担が思ったよりも大きく、結局あまり活用できないといったこともありえます。
空き家サブスクで自由な暮らしを実現しよう
空き家サブスクは、利用者に自由な暮らしを提供するサービスです。利用を検討する方は、メリット・デメリットをきちんと理解をした上で、さまざまな場所での生活を楽しみましょう。
空き家サブスクは、空き家の所有者が、空き家を有効活用できるサービスでもあります。とはいえ、空き家サブスクに、お持ちの空き家を登録するためには、審査に通過し、必要な内装工事などを行わなければいけません。このような手間をかけたり、工事費を負担したりするのが難しい場合は、コストを抑えて手軽に空き家を有効活用できる「アキサポ」をご検討ください。
アキサポは、空き家をコストゼロ(※)でリノベーションして有効活用できるサービスです。アキサポが空き家を借り受けて、所有者様に毎月賃料を支払いますので、所有者様が入居者を探す必要はありません。リノベーションや入居者探しといった手間とコストをかけずに空き家を有効活用できますので、アキサポへお気軽にお問い合わせください。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。