公開日:2024.05.17 更新日:2024.05.17
空き家を売却したいときの相談先3選!売却する方法や注意点を解説
利用していない空き家を所有し続けていると、管理に手間がかかり、固定資産税などの税金も発生します。そのため、空き家を早めに売却したいという方も多いのではないでしょうか。とはいえ、空き家の売却は多額のお金が動くため、トラブルにつながらないよう、信頼できる相手に相談する必要があります。
ここでは、空き家を適切に売却するための相談先と、売却する方法についてご紹介します。
空き家を売却したいときの相談先
空き家の売却は、しかるべき相手に相談した上で進めましょう。まずは、空き家を売却したいときの相談先をご紹介します。
不動産会社
空き家売却の相談先として、最も一般的なのが不動産会社です。不動産会社は、売却を希望する空き家を確認した上で、査定額の見積もりや、売却にあたってのアドバイスをしてくれます。
なお、同じ空き家でも、不動産会社によっては査定額が異なることがありますが、査定額はあくまでも見積もりに過ぎず、実際の売却額は、提示した価格で買い手がつくか否かで決まります。
安易に査定額の高い不動産会社を選ぶのではなく、アドバイスが的確かどうかや周囲の評判、実績などをもとに検討することが大切です。そのためにも、信頼できる複数の不動産会社に査定依頼を出すことをおすすめします。
空き家の売却に際して利用できる不動産会社には、以下のような種類があります。
・不動産仲介会社
不動産仲介会社は、所有者様と購入者や・入居者のあいだに立って不動産売買や賃貸の仲介を行う会社です。地域に根差した会社を選ぶことで、エリア内のニーズや不動産売買のトレンドを踏まえた売却相談ができます。
・不動産販売会社
不動産販売会社は、自社で土地を買い付けて不動産を建設、販売する会社です。空き家の売却を手掛ける会社もあります。
・不動産買取会社
不動産買取会社は、不動産を買い取って有効活用する会社です。不動産買取会社では、空き家の売却先を探して仲介するのではなく、自社が空き家の買い取りを行います。
・総合不動産会社
総合不動産会社は、不動産の仲介や売買、管理など総合的な業務を行います。不動産の売却相談も可能です。
自治体
空き家を放置すると、建物の倒壊などの危険性があることから、自治体によっては、不動産の相談窓口が設けられています。相談窓口の具体的な対応範囲は、自治体によって異なり、物件の売却を希望する方向けの不動産会社の紹介や、リフォーム会社の紹介などが挙げられます。
自治体が空き家の売却自体を手伝ってくれるわけではありませんが「信頼できる不動産会社の見つけ方がわからない」といった場合は役立つでしょう。空き家の処分や管理に関する支援制度を設けている自治体もあるため、利用できる制度がないか相談してみてください。
そのほか、自治体の中には「空き家バンク」制度を利用しているところもあります。空き家バンクは、空き家の情報を掲載して買い手を探せる公的サイトです。自治体が運営するサイトだけでなく、全国版の空き家バンクサイトに情報を掲載できる自治体もあります。
空き家バンクは、利用料や仲介手数料無料で利用可能です。ただし、空き家バンクと提携している不動産会社に仲介を依頼した場合は、仲介手数料が必要となります。
近所の方
空き家の近くに住んでいる方への相談も、空き家の売却のきっかけにつながる場合があります。
現在の住まいと売却したい空き家が離れている場合、地元の情報を十分に得られません。地元に長く住む方に相談することで、地域の特性や信頼できる不動産会社を教えてもらえる可能性があります。
場合によっては、近所の方が「空き家を探している人を知っている」「自分の子供が住む家をちょうど探していた」という情報を持っていることもあるかもしれません。
空き家を売却する方法
続いては、空き家を売却する方法をいくつかご紹介します。空き家は、さまざまな方法で売却が可能です。方法によって、売却にかかるコストや売却額、売却タイミングなどが変わるため、何を重視するのかに応じて決めましょう。複数の方法で見積もりを取って検討するのもおすすめです。
空き家をそのまま売却する
空き家を売却する方法のひとつに、空き家を土地付きの家としてそのまま売却する方法があります。
空き家がまだ新しい場合、建物の価値を含めて売却できるため、高い売却額が期待できます。購入すればスムーズに住み始められますから、購入者にとってもメリットが大きいでしょう。
「ある程度手を入れれば人が住める」という空き家なら、リノベーションやリフォームをして売却することも可能です。ただし、リノベーションやリフォームにコストをかけるだけのリターンを得られるかどうかについては、慎重に検討しなければいけません。
なお、土地が自分のものではなく借地の場合も、借地権付きの空き家として売却できます。地主の許可が必要なことも多いため、詳細は契約内容などを確認してください。
空き家を解体し更地にして売却する
空き家を解体して更地にした状態で売却する方法は、古い空き家を売却する際におすすめの方法です。
人が住める状態ではない古い空き家は、購入者が更地にしなければならないため、購入者側は手間とコスト、時間がかかります。このような場合は、空き家がついていることが売却の足かせになるため、更地にしたほうが売却につながりやすい可能性があるでしょう。
一方で、空き家の解体にはコストがかかります。そのまま売却した場合の売却見込額と、更地にした場合の売却見込額を比較して検討することが大切です。
ただし、再建築不可物件の場合は、解体してしまうと二度と家を建てられません。更地にした後、問題なく活用できる土地かどうかについては、事前に確認しておく必要があります。
空き家を不動産会社に買い取ってもらう
空き家は、不動産会社に買い取ってもらうこともできます。買い手を探す必要がないため、スピーディーに空き家の売却を行いたい方に適した方法だといえます。
不動産会社に売却の仲介を依頼した場合、査定額はあくまでも目安で、実際にその金額で売れるとは限りません。一方、不動産会社が買い取る場合は、査定額がそのまま売却額になります。査定額と実際の売却額にずれが生じないため、資金計画も立てやすいでしょう。
ただし、不動産会社への売却では、相場よりも査定額が低めに設定されることがあります。売却額に納得がいくかどうかや、不動産会社に買い手を探してもらった場合の売却見込額との差がどのくらいあるのかなどを、総合的に判断することが大切です。
適切な相談先を見つけて空き家を売却しよう
空き家の売却を検討する際は、さまざまな相談先があります。自分に合った相談先を見つけて、最適な方法で空き家を売却しましょう。
空き家解決サービス「アキサポ」では、全国の空き家を売りたい所有者様と購入者とのマッチングを行っています。物件の詳細がわからなくても掲載可能ですから、まずは掲載して反響を見てみたい場合にもご利用いただけます。利用料は売買が決まるまでかかりませんから、お気軽にご活用ください。
また、物件によっては、リノベーションして資産価値を高めることも可能です。アキサポが空き家を借り上げてリノベーションを行うといったサービスも実施しているため、併せてご検討ください。リノベーション費用はアキサポが負担するため、所有者様はコストゼロ(※)で空き家を有効活用できます。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。