公開日:2024.01.30 更新日:2024.02.14
吹田市の空き家活用方法を徹底解説!自己資金0円でリノベーションし賃貸収入を得る方法とは?
1970年に開催された万博の開催地として知られる吹田市は、中核市に指定されているだけでなく、大阪市のベッドタウンとしても重要な役割を担っています。
では、そんな吹田市で空き家を有効活用するためには、どのような点が重要となるのでしょうか?
本記事では、吹田市での効果的な空き家活用方法を紐解くために、近年の空き家事情や具体的な活用方法の選択肢、空き家活用事例など、役立つ情報を分かりやすく解説します。
さらに、「自己負担0円ではじめられる空き家活用方法」についてもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
目次
吹田市の空き家事情
まずは現状を知るため、吹田市の空き家に関するデータを見てみましょう。
こちらは2003年から2018年にかけての吹田市における空き家数・空き家率の推移をまとめたグラフです。
ご覧のとおり、いずれも右肩上がりの状態が続いており、2013年に14.3%だった空き家率は2018年に18.4%を記録するなど、近年は増加に拍車がかかっています。
ちなみに18.4%という空き家率は大阪府の39市町の中で最も高い数字となっており、大阪府の平均である15.2%、全国平均の13.6%を大幅に上回っている状態ですので、早急な空き家問題解消が求められる状況だといえるでしょう。
吹田市で空き家活用する際に抑えておくポイント
大阪府の中でも特に吹田市は空き家率の高いエリアですが、行政は空き家が発生する要因として以下の4つを挙げています。
1.所有者等の高齢化に伴う、施設入所や親族との同居 2.所有者等の死亡などによる相続時の登記未変更 3.住宅用地に係る固定資産税及び都市計画税の課税標準の特例措置 4.相続人の独立・住宅所有に伴う世帯分離 |
つまり、住宅などの所有者が高齢化していることが空き家発生の大きな要因になっていると分析しています。
市としてはこうした現状を打破するためには、空家の危険度ランクに合わせた対策が必要なだけでなく、市場流通・利活用の伸び悩みを解消することが重要であるとの見解を示しており、空き家バンクを設置するなど利活用の促進に力を入れています。
吹田市で空き家をリノベーションし賃貸物件として活用する方法
空き家の多くは築年数の経過に伴い劣化や損傷が進んでいるためそのままの状態で活用するのは難しいですが、事前にリノベーションすれば活用のしやすさは大きく向上します。
一方、リノベーションといえば気になるのは費用面でしょう。
ここでは空き家のリノベーション費用について詳しくご紹介しますので、チェックしてみましょう。
空き家のリノベーションには費用がかかる
以下の一覧表は空き家のリノベーション費用を施工箇所・施工内容別にまとめたものです。
居住空間関係
水回り関係
内装・外装関係
その他
出典:部位別リフォーム費用一覧(国土交通省)
施工箇所によって費用は大幅に変動することが見て取れますが、空き家のリノベーションでは複数箇所をまとめて行うのが一般的です。
ただし、施工箇所が多くなるほど費用も高額になりますので、費用対効果のバランスを考えながら「どこに手を付けるべきなのか」を慎重に判断しましょう。
適切な判断には専門的な知識が求められますから、空き家活用に精通したプロと相談しながら検討するのがおすすめです。
自己負担0円でリノベーションし活用する方法
空き家活用を賢くはじめたいとは考えているものの、リノベーション費用がネックとなり、なかなか踏み出せていない方もいらっしゃるでしょう。
ですがそんな方でも、アキサポなら自己負担を抑えた空き家活用が可能です。
アキサポでは、空き家を借り受け、所有者様の自己負担0円(※)でリノベーション工事後、一定期間転貸するサービスを提供しており、予算の問題で空き家活用をはじめられない方にもご好評をいただいています。
空き家を適切に有効活用するには、現状を分析した上でどのような選択肢が考えられるのかを知ることが大切ですので、まずはお気軽にご相談ください。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
吹田市で空き家リノベーション活用する場合の具体的なイメージ・事例
ここでは、西宮市で空き家をリノベーションして活用する際の参考となる具体的な事例を紹介します。
ひと口に空き家活用といっても選択肢は非常に豊富であるため、ひととおりチェックしてみましょう。
事例1:【神奈川県横浜市鶴見区】元社員寮として利用されていた空き家は広々としたシェアハウスへ
建築年月 | 1988年5月 |
延床面積 | 約222.02㎡ |
構造 | 鉄筋コンクリート造4階建 |
活用事例 | シェアハウス |
以前まで企業の社員寮として使用されていた4階建ての物件を活用した事例です。
こちらの物件は老朽化に伴い、キッチンや浴室、和式トイレなどの設備がそのままでは利用が難しい状態となっていました。
そこでアキサポによりフルリノベーションを実施し、間取りを変更するとともに、新たに共有スペースを設けることで広々としたシェアハウスへと生まれ変わりました。
事例1:【東京都北区】元中華料理店はシェアサイクルステーションへ再生
建築年月 | 築28年 |
延床面積 | 34.92㎡(1階活用部分) |
構造 | 鉄骨造陸屋根3階建 |
活用事例 | シェアサイクルステーション |
中華料理店として用いられていた物件の活用事例です。
こちらの物件は所有者様が中華料理店を閉店後10年以上空き家となっていたため、全体的に経年劣化が進んでいました。
また、店舗入り口前には放置自転車があり、近隣トラブルの懸念がある状況でご相談いただいたため、アキサポでは懸念点まで解消できる活用方法をご提案しました。
結果的には、屋内型のシェアサイクリングスペースへと生まれ変わり、地域にも貢献できるスペースとして活用されています。
事例3:【東京都墨田区】学生向け賃貸アパートだった建物は駐車場へ
建築年月 | 1990年9月 |
延床面積 | ①1階 65.27㎡/ 2階 63.62㎡/延床 128.89㎡ ②1階 48.95㎡/ 2階 48.95㎡/延床 97.9㎡ |
構造 | 鉄骨造4階建 |
活用事例 | 駐車場 |
学生向け賃貸アパートとして用いられていた物件の活用事例です。
こちらの建物は30年以上空き家状態だった影響で、大地震が来ると倒壊しそうなほど老朽化が進んでいました。
また、建物の立地上、工場に隠れてアパートの建物が見えないという問題も抱えており、建物単体での活用が難しい状況でした。
そこで、敷地内の工場とアパートを同時に取り壊し、駐車場という新たな活用方法への切り替えを実施しています。
吹田市の政府や自治体による空き家活用関連の補助金制度
空き家活用時には、リフォーム、リノベーション、解体など何らかの手を加えるケースが多いですが、その際に必ずチェックしておきたいのが補助金制度です。
各自治体では、空き家活用に役立つさまざまな補助金が用意されており、うまく活用できれば費用負担を大幅に軽減することも難しくありません。
ここでは、吹田市が提供している補助金関連の制度をいくつかご紹介しますので、参考にしてください。
名称 | 概要 |
---|---|
耐震改修の補助制度 | 新耐震基準が施行された昭和56年5月31日以前に建築主事の確認を受けて建築された木造住宅を対象に、耐震改修工事費や除却工事費の一部を補助する制度 |
耐震診断の補助制度 | 新耐震基準が施行された昭和56年5月31日以前に建築主事の確認を受けて建築された住宅や特定の建築物を対象に、耐震診断費用の一部を補助 |
生垣設置事業助成金等交付制度 | 新しく生垣の設置・ツタによる壁面緑化・花の道づくり等を行う方に対して、助成金やつたの苗、花の種子を交付 |
吹田市の空き家を活用するその他の方法・手段
空き家をうまく有効活用するには、さまざまな使い道の特徴を理解した上で検討することが大切です。
そこでここからは、7つの空き家の使い道について解説しますので、ひととおりチェックしてみましょう。
1.リノベーションして賃貸物件として活用 2.建物ごと売却する 3.建物を解体して土地を売却する 4.不動産会社に買取してもらう 5.無料譲渡する 6.自分で住む 7.空き家バンクの利用 |
そこでここからは、上記7つの活用方法・手段について順に解説します。
①リノベーションして賃貸物件として活用
空き家をリノベーションした上で賃貸物件として活用する方法は、さまざまな空き家の使い道の中でも万能な手法であるといえます。
事例でもご紹介したとおり、シェアハウス、賃貸住宅、店舗、駐車場など活用の選択肢が非常に豊富なため、立地や建物の特性に合わせて活用方法を選ぶことが可能です。
また、事前にリノベーションすることで周辺のニーズにマッチした魅力的な物件として再生できる点も空き家活用の優れた特徴でしょう。
現在ではアキサポのように、自己負担を抑えて空き家活用をはじめられる仕組みも用意されていますので、空き家の使い道に悩んだ場合はまず話を聞いてみると良いでしょう。
② 建物ごと売却する
建物自体に一定のニーズが見込める場合は、建物ごと売却できる可能性があります。
具体的には不動産会社に仲介役となってもらい買い手を探すことになりますが、必ずしも希望する価格で買い手が見つかるとは限らない点に注意が必要です。
立地や建物の特性次第では、売却より賃貸に出した方が得になるケースもありますので、売却するかどうかの判断は専門家と相談しながら慎重に行いましょう。
③ 建物を解体して土地を売却する
建物の状態が良好ではない場合、解体して更地となった土地を売却するのもひとつの方法です。
特に土地の需要が高いエリア(新築で家を建てたい需要が見込めるなど)の場合、建物付きの物件より、更地のほうが売れやすい傾向は強くなります。
ただし、解体には数十万円から100万円を超える費用が発生するだけでなく、更地になると土地の固定資産税・都市計画税がアップしてしまうため、メリット・デメリットをしっかり理解した上で判断しましょう。
④ 不動産会社に買取してもらう
不動産会社に買取してもらう方法のメリットは、何といっても手早く物件を売却しやすいという点です。
買い手を探す必要のある仲介とは異なり、不動産買取では取引相手が不動産会社となるため、両者が合意すればすぐに売却が成立します。
ただし、不動産仲介で売却する場合と比べて、買取相場は7割程度に下がってしまうため、価格を重視したいなら他の方法も合わせて検討しましょう。
⑤ 無料譲渡する
「空き家を0円で譲り渡す」無料譲渡は、以下のような条件に該当する場合に選択されることがある方法です。
・建物の状態や立地などを踏まえると、売却が見込めない ・放置していると倒壊の恐れがある ・空き家を維持・管理する手間やコストから解放されたい |
こうした場合には、「タダでも良いから空き家を手放したい」という理由で無料譲渡が選択されることもありますが、まずはその他の選択肢が残されていないのか専門家に相談してから判断するのが賢明でしょう。
⑥ 自分で住む
自分で住むという方法は、さまざまな空き家の使い道の中でもすぐに始めやすい選択肢でしょう。
空き家の状態次第ですが、住もうと思えばすぐにでも実行に移せますし、リノベーションするも良しDIYするも良しと、とにかく自由なところが魅力的です。
自分で住めば、空き家の状態を常に近くでチェックできますから、わざわざ時間を割いて維持管理に割いていた手間も軽減されるでしょう。
⑦ 空き家バンクの利用
空き家バンクとは、「空き家を貸したい・売りたい方」と「空き家を借りたい・買いたい方」をマッチングする制度で、主に自治体が主体となって運営されています。
非営利のサービスであるため余分な仲介コストなどが発生せず、「空き家をお得に買いたい・借りたい」と考えている利用希望者から人気を集めています。
吹田市でも空き家バンクが設置されていますが、現状では登録物件が1軒もない状態となっていますので、メインで使うというよりは選択肢の一つとして覚えておく程度に留めるのがおすすめです。
【借りたい方向け】吹田市での空き家の探し方
空き家の探し方には主に以下4つの方法がありますが、特徴やメリットはそれぞれ異なります。
1.空き家マッチングサービスの利用 2.地域の不動産屋を利用する 3.賃貸・不動産のポータルサイトを利用する 4.空き家バンクで探す |
① 空き家マッチングサービスの利用
こだわりの条件で空き家を探したい方に特におすすめなのが、空き家を貸したい人・借りたい人の双方からヒアリングを行って相性の良い物件を紹介する空き家マッチングサービスです。
空き家に精通したプロに直接相談しながらじっくり物件を探せるだけでなく、市場には出回っていない空き家を紹介してもらえる可能性があるため、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。
アキサポでも、独自の空き家ネットワークを活用して物件探しをお手伝いしていますので、興味がある方はお気軽にご相談ください。
② 地域の不動産屋を利用する
すでに空き家を借りたいエリアが絞り込めているのであれば、現地の不動産屋に直接出向くのもひとつの手です。
特に当該エリアについて詳しくない場合は、現地の不動産屋で利便性や生活環境といったエリアの詳細を確認できるため、物件探しに大いに役立つでしょう。
また、運が良ければ、市場には出回っていない物件を紹介してもらえる可能性もあります。
③ 賃貸・不動産のポータルサイトを利用する
SUUMO、HOME’Sなどの賃貸・不動産ポータルサイトは手軽に全国各地の物件情報を検索、閲覧できるため、「どのエリアにどんな物件があるのか」を知りたい場合に便利な方法です。
物件検索も間取りや設備、周辺施設など、細かく条件を指定して絞り込めますから、気になる物件の数や相場を調べる際には重宝します。
ただし、ポータルサイト上に掲載されている情報だけで物件を決めるのはリスキーですので、物件数や相場を調べる程度に留めて、詳細は不動産会社に問い合わせるのがおすすめです。
吹田市の空き家リノベーション・活用のまとめ
吹田市は大阪府の市町の中で最も空き家率が高く、早急な空き家問題解消が求められているエリアです。
空き家は放置していると老朽化が進んでさまざまなリスクが高くなるだけでなく、活用のハードルも比例して高くなってしまいます。
大切なのは少しでも早く空き家の使い道を定めること。アキサポのようなサービスを利用すれば少ない予算でも十分に空き家活用をはじめることが可能ですので、興味がある方はお気軽にお問い合わせください。