公開日:2023.09.29 更新日:2023.09.29
【富山県】空き家買取のメリット・相場|自己負担0円で活用も!
富山県で空き家の売却を検討するとき、なるべく高く売却したいと誰もが考えるのではないでしょうか?空き家管理の手間から解放されるだけでも助かりますが、高く売れたらさらに嬉しいですよね。
売却するには買取や仲介等、いくつか方法があります。高く売るにはどの方法が最も良いのでしょうか?
そこでこの記事では、「買取」で空き家の売却をするメリット・デメリットや買取価格の相場、高く売るコツなどを解説。さらに、買取査定額に納得できなかった場合の、売却せずに収益につなげる方法もご紹介します。
空き家買取のメリット・デメリットとは?
空き家買取のメリットは、空き家を手放すことで維持管理の手間や費用負担から解放され、さらに売却による収入も得られるという点です。負担が減ると同時に収入も得られるのは大きなポイントですよね。
また、空き家の放置や老朽化が引き起こす、雑草の繁茂や害虫の発生、建物の破損など、周囲への悪影響のリスクからも解放されます。
一方でデメリットとしては、空き家を不動産会社の言い値で売ってしまう可能性や、空き家の所有権を手放さなくてはいけない点などがあります。特に後者は、空き家に思い入れがある場合大きなデメリットとなり得ます。
空き家買取は、多くのメリットがある反面、それなりのリスクやデメリットもあります。まずは、本当に自分に合っているのかを考えてから具体的な判断に移りましょう。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
富山県の空き家買取の相場はいくらか?
ここからは、富山県の空き家買取相場を、一般的な買取相場と言われる「住宅の売却価格相場の約7割」と想定して紹介していきます。
富山県の空き家買取相場は、東京や大阪といった都市圏から離れていることもあり、全体的に低めです。例えば、富山県全域の相場を見ても、住宅の売却価格相場は1,500万円以下、買取相場は約1,000万円と、買う場合も売る場合も安くなっています。
さらに、地方部に目を向けると住宅価格相場が1,000万円以下になることも。そこでここでは、富山県全域の相場に加えて、4つの市について個別データを紹介します。
ちなみに、富山県の空き家事情について詳しく知りたい場合は、以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。
買取相場(参考価格)
富山県全域の住宅の売却価格相場と参考買取相場はそれぞれ以下のとおりです(2022年12月時点)
・全体の売却価格相場:1,399.68万円 ・参考買取相場:979.78万円(売却価格相場の7割) ・3DK以下の売却価格相場:1,474.19万円 ・参考買取相場:1,031.93万円(売却価格相場の7割) ・3LDK~4DKの売却価格相場:1,705.24万円 ・参考買取相場:1,193.67万円(売却価格相場の7割) ・4LDK~5DKの売却価格相場:1,590.00万円 ・参考買取相場:1,113.00万円(売却価格相場の7割) ・5LDK以上の売却価格相場:1,078.13万円 ・参考買取相場:754.69万円(売却価格相場の7割) |
出典:at home
富山県は全体的に住宅の価格が安い傾向にあります。これは、地価が安いことに一因があり、さらに築年数が経っている場合や床面積が少ない場合などで顕著になります。
間取り間での価格差を見ると、最も高いのが3LDK〜4DK、最も安いのが5LDK以上となっています。5LDK以上が3DK以下よりも安いのは、5LDK以上の築年数が古い物件が多いことが一因として考えられます。
さらに詳しく理解するため、ここからは4市のデータを個別に紹介します。
高岡市の住宅価格相場(2022年12月時点)
・全体の売却価格相場:1,293.53万円 ・参考買取相場:905.41万円(売却価格相場の7割) ・3DK以下の売却価格相場:935.3万円 ・参考買取相場:654.71万円(売却価格相場の7割) ・3LDK~4DKの売却価格相場:1,637.63万円 ・参考買取相場:1,146.34万円(売却価格相場の7割) ・4LDK~5DKの売却価格相場:1,394.65万円 ・参考買取相場:976.25万円(売却価格相場の7割) ・5LDK以上の売却価格相場:1,087.21万円 ・参考買取相場:761.04万円(売却価格相場の7割) |
出典:at home
高岡市は、富山市に次ぐ県内第2位の人口を抱える市です。富山市に近く、新幹線の駅も設置されていますが、価格相場は全県平均以下です。
最も相場が高い間取りは、県全体と同じ3LDK〜4DKで、最も相場が安い間取りは床面積の少ない3DK以下となっています。ただし、県全体で最も安かった5LDK以上とは約150万円の差しかありません。
氷見市の住宅価格相場(2022年12月時点)
・全体の売却価格相場:910.92万円 ・参考買取相場:637.64万円(売却価格相場の7割) ・5LDK以上の売却価格相場:798.92万円 ・参考買取相場:552.94万円(売却価格相場の7割) |
出典:at home
氷見市は能登半島の付け根に位置するエリアです。能登半島は交通網が少なく、人口・住宅も少ない傾向にあり、空き家の価値も低くなりがちです。氷見市においても、全体の売却価格相場が910万円と、1,000万円を切っています。
黒部市の住宅価格相場(2022年12月時点)
・全体の売却価格相場:1,343.24万円 ・参考買取相場:940.27万円(売却価格相場の7割) ・5LDK以上の売却価格相場:738.00万円 ・参考買取相場:516.60万円(売却価格相場の7割) |
出典:at home
黒部市は富山市の北東に位置し、富山市へのアクセスがしやすいエリアです。ただ、市域の大半は山林で、海沿いが主な居住エリアとなっています。物件数は多くありませんが、全体の売却価格相場は1,343.24万円と、富山県内では比較的高くなっています。
魚津市の住宅価格相場(2022年12月時点)
・全体の売却価格相場:979.13万円 ・参考買取相場:685.39万円(売却価格相場の7割) ・5LDK以上の売却価格相場:623.12万円 ・参考買取相場:436.18万円(売却価格相場の7割) |
出典:at home
魚津市は、富山市の北東に位置するエリアです。富山市と隣接しており、鉄道路線も繋がっていますが、全体の売却価格相場は1,000万円以下と比較的安くなっています。
買取相場の調べ方
空き家の買取価格は、自治体の違いだけでは大まかな傾向しか把握できません。そこで、以下の4つのサービスを活用し、間取りや築年数、立地などによる影響を調べることが必要になってきます。
1.匿名査定ができるWebサイトを利用する Web上で、空き家の所在地や築年数、構造などを入力することで大まかな査定価格を知ることができる 2.レインズ マーケット インフォメーション(レインズ)を使う 国土交通省指定の不動産流通機構が運営・管理する不動産情報ネットワークシステム。物件種別や取引価格、土地・建物の面積などが調べられる(レインズ マーケット インフォメーション) 3.土地総合情報システムを参考にする 「地価公示及び地価調査データ」と「不動産取引価格のアンケート結果」を調べられるサイト。国土交通省のWebサイトで閲覧できる(土地総合情報システム) 4.路線価図から調べる 路線(道路)ごとに、面している宅地の1平方メートルあたりの価格を記した図。国税庁のWebサイトで閲覧できる(路線価図・評価倍率表) |
一番簡単な方法は、匿名査定ができるWebサイトの利用です。空き家の所在地や築年数、構造程度の情報を入力することで、参考の買取価格が提示されます。
さらに詳しく調べたい場合、まず役に立つのがレインズです。レインズは実際の取引履歴を具体的な条件と共に参照できるため、自分の空き家と同じような条件を見つけることができれば、相場観の理解や価格交渉の材料などに役立ちます。
また、土地の価格である「地価」を知ることも大切です。土地総合情報システムで公の地価データを調べたり、路線価図で地価を算出する基礎となる数値を確認したりすることで、地価の相場観を把握されてみてはいかがでしょうか。
以下の記事では、買取相場の調べ方をさらに具体的に解説しています。高く売るコツも解説していますのでご参考ください。
空き家買取の一括見積サイトのご紹介
空き家買取で損をしないためには、空き家を安く売らないことと併せて、「高く売る」ことが大事です。そこでここからは、空き家を高く売るコツをご紹介します。
とはいえ、空き家を高く売るコツはシンプルです。「なるべく多く見積もりを集める」ことが基本になります。
多く見積もりを集めることがコツである理由は、空き家の買取価格が不動産会社によって大きく異なるためです。空き家の取り扱い実績や販売方法などの差により、場合によっては100万円以上の差が出ることもあります。
そこで便利なのが、複数の不動産会社にまとめて見積りを依頼できる「一括見積もりサイト」です。1回入力するだけで、複数の不動産会社に自動で依頼ができ、あとは各社から見積もりが来るのを待つだけです。そして、見積り価格を見て気になる会社がある場合は、現地調査も含めたより詳細な見積もりを依頼します。
尚、一括見積もりサイトは対応エリアや提携会社が異なります。特徴の異なる複数のサービスを併用してみてもよいでしょう。参考に、代表的なサービスをご紹介します。
・HOME4U NTTデータグループ運営の国内最大級の不動産情報サイト。厳選2,100社と提携している ・SUUMO 物件種別とエリアから、簡単60秒入力で査定依頼ができる。全国に対応している ・イエウール 日本で1番、家を売りたい方に選ばれている売却査定サイト(※)。最大6社に一括査定可能 |
※ 2022年1月現在「不動産の一括査定サイトに関するランキング調査」より(株)東京商工リサーチ調べ
空き家は買取以外にも、活用という選択肢があります!
一括見積もりサイトで買取価格を調べても、必ず納得ができる見積り額が提示されるとは限りません。あまりに安いと「売りたくない」と思う方もいるでしょう。
そんな時は、「空き家活用」も一つの選択肢にされてみてはいかがでしょうか?。
空き家活用とは、空き家を貸し出すことで賃料を得ることができ、物件を所有したまま収益化できる方法です。最初ににまとまった収入は得られませんが、継続収入になるので、長期的に所有物件を維持していきたい方におすすめです。
では、空き家活用にはほかにどんなメリットがあるのか、ここでは自己負担0円で空き家活用を実現する方法と合わせて紹介します。
空き家活用の4つのメリット
空き家活用の特徴として、「所有権は維持したまま」であることと「継続的な収入が手に入る」ことがあります。それらの特徴は、以下のようなメリットにつながります。
・家賃収入を得られる ・資産価値を維持または向上できる ・固定資産税などの経済的負担が減る ・倒壊・防犯面などのリスクを回避できる |
まず、家賃収入を得られることですが、これは所有権を維持し続けるためにとても大きいメリットです。物件の維持管理は長期的に続くため、場合によっては修繕や工事なども必要になります。定期的な収入はこれらの計画を立てるために役立ちます。
また、利用者に使い続けてもらうことで建物の劣化を遅らせることができ、資産価値の維持がし易くなります。そして貸し出す前にリノベーションをすることにより資産価値が上昇することも考えられます。
ほかにも、空き家だった物件が固定資産税を自ら稼いでくれる点や、倒壊・防犯面のリスクを軽減できる点も、活用のメリットと考えられます。
このように、空き家活用は、空き家を維持するためのメリットが多い方法です。以下の記事でさらに詳しく解説していますので、ご一読の上、ご検討になってみてはいかがでしょうか。
自己負担0円でリノベーションし賃貸として活用する方法!
空き家活用を検討する際に覚えておきたい方法の一つに、自己負担0円(※)で空き家活用をはじめられる、空き家活用サービス「アキサポ」があります。
空き家活用には多くのメリットがありますが、実は“初期費用”という大きなハードルがあります。借り手を見つけるために、使い勝手の改善や破損個所の修繕などが必要になり、フルリノーベーションをすれば1,000万円以上かかることも珍しくありません。
この初期費用の負担をクリアするために、「アキサポ」は最適なサービスです。アキサポが空き家オーナー様から空き家を借り上げ、アキサポの費用でリノベーションをしてから貸し出すため、空き家を所有されている方は初期費用をかけることなく空き家活用を始められます。(※)
また、契約期間中は、月々の賃料の一部を空き家オーナー様に還元するため、継続的な収入も得ることができます。
もし、初期費用というハードルで空き家活用を始められない場合は、お気軽にアキサポにご相談ください。空き家を専門に取り扱ってきたノウハウとネットワークで、最適なプランをご提案します。
※ 建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
まとめ
空き家の売却において、「買取」を検討する際には、正しい相場を知ることや、見積りを比較することが大切だということが分かりました。富山県は比較的地価が廉価なエリアなので、これらのポイントを踏まえて、損をしない空き家買取を実現したいですね。
また、価格に納得ができない場合は「空き家活用」という方法があることも忘れずに。選択肢が複数あれば、より適した方法を探すことができます。
空き家活用を検討してみたいという方は、まず初期費用の自己負担0円(※)で始められる「アキサポ」にご相談を。活用を始めるハードルが低いだけでなく、独自のノウハウも充実しているため安心してお任せができます。
※ 建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
また、アキサポでは「活用」以外にも、所有者様のご意向や物件の内容等によって売買仲介や買取、土地有効活用など、空き家に関するお悩みの解決方法を幅広くご提案させていただきます。まずはお気軽にお問合せください。