石川県に空き家をお持ちの方のなかには、買取か維持かで悩まれている方もいらっしゃると思います。金沢市のように古民家が多いエリアでは、維持費を捻出しながら、買取との間で揺れている方もいらっしゃるのではないでしょうか？　

そこでこの記事では、空き家買取のメリットや相場を解説します。また、空き家を維持しながら収入を得る方法も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

空き家買取のメリット・デメリットとは？

まず覚えておきたいのは、空き家買取は一長一短だということです。

メリットとして、空き家管理の手間から解放されることや、一括で買取料金がもらえることなどがある一方で、デメリットとして、空き家を手放さないといけないことや、継続的な収入は得られないことなどがあります。

また、買取は仲介による売却よりも「早く処分できるが、買取価格が比較的安い」という特徴があります。不動産会社が買い取ってくれるため買い手を探す必要がない一方で、不動産会社が販売する都合上、買取価格は仲介による売却の7割程度の額になってしまいます。

つまり、空き家買取は、早く空き家管理から解放されたい方や、早く現金が欲しい方などにおすすめの方法といえるでしょう。

さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

空き家買取のメリットデメリット｜仲介との違いや、「活用」の選択肢も！

石川県の空き家買取の相場はいくらか？

ここでは、石川県の空き家販売価格と空き家買取相場を紹介します。

石川県は、2018年（平成30年）時点の空き家率が14.5%と、同年全国平均の12.8%を上回る空き家率が高い県です。同年の空き家戸数は金沢市で33.75千戸、次いで加賀市で6.71千戸、小松市で5.25千戸と、金沢市を中心に、都市部で多くなっています。

空き家の相場は、都市部ほど高く、地方部では安くなる傾向にあります。また、間取りが広くても価格が安い傾向にある点は特徴的です。それでは詳しく見ていきましょう。

ちなみに、石川県の空き家事情について詳しく知りたい場合は、以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。

石川県の空き家問題と対策｜空き家活用や物件探しのコツを紹介

買取相場（参考価格）

石川県全域の空き家の売却価格と参考買取価格の相場はそれぞれ以下のとおりです。

石川県全体の住宅価格相場と参考買取相場

・全体の売却価格相場：1,992.47万円 ・参考買取相場：1,394.73万円（売却価格相場の7割） ・3DK以下の売却価格相場：1,670.57万円 ・参考買取相場：1,169.40万円（売却価格相場の7割） ・3LDK～4DKの売却価格相場：2,121.57万円 ・参考買取相場：1,485.10万円（売却価格相場の7割） ・4LDK～5DKの売却価格相場：2,164.37万円 ・参考買取相場：1,515.06万円（売却価格相場の7割） ・5LDK以上の売却価格相場：1,715.6万円 ・参考買取相場：1,200.92万円（売却価格相場の7割）

出典：at home

石川県で興味深いのは、相場が一番高い間取りが4LDK～5DKであり、5LDK以上になると相場が低くなる点です。原因は明確にはわかりませんが、築古物件は部屋数が多いということが影響しているのかもしれません。

金沢市の住宅価格相場と参考買取相場

・一戸建て売却価格相場：2,337.18万円 ・参考買取相場：1,636.03万円（売却価格相場の7割） ・3DK以下の売却価格相場：1,685.14万円 ・参考買取相場：1,179.60万円（売却価格相場の7割） ・3LDK～4DKの売却価格相場：2,306.98万円 ・参考買取相場：1,614.87万円（売却価格相場の7割） ・4LDK～5DKの売却価格相場：2,306.98万円 ・参考買取相場：1,614.89万円（売却価格相場の7割） ・5LDK以上の売却価格相場：2,204.69万円 ・参考買取相場：1,543.28万円（売却価格相場の7割）

出典：at home

加賀市の住宅価格相場と参考買取相場

・一戸建て売却価格相場：1,204.71万円 ・参考買取相場：843.30万円（売却価格相場の7割） ・3LDK～4DKの売却価格相場：1,205.91万円 ・参考買取相場：843.5万円（売却価格相場の7割） ・4LDK～5DKの売却価格相場：927.37万円 ・参考買取相場：649.16万円（売却価格相場の7割） ・5LDK以上の売却価格相場：1,212.91万円 ・参考買取相場：849.04万円（売却価格相場の7割）

出典：at home

小松市の住宅価格相場と参考買取相場

・一戸建て売却価格相場：1,732.89万円 ・参考買取相場：1,213.02万円（売却価格相場の7割） ・3LDK～4DKの売却価格相場：1,704.77万円 ・参考買取相場：1,193.34万円（売却価格相場の7割） ・4LDK～5DKの売却価格相場：2,067.05万円 ・参考買取相場：1,446.94万円（売却価格相場の7割） ・5LDK以上の売却価格相場：1,295.46万円 ・参考買取相場：906.82万円（売却価格相場の7割）

出典：at home

買取相場の調べ方

さらに詳しく買取相場を調べたい場合は、以下の4つの方法が役に立ちます。

1.匿名査定ができるWebサイトを利用する Web上で、空き家の所在地や築年数、構造などを入力することで大まかな査定価格を知ることができる 2.レインズ マーケット インフォメーション（レインズ）を使う 国土交通省指定の不動産流通機構が運営・管理する不動産情報ネットワークシステム。物件種別や取引価格、土地・建物の面積などが調べられる（レインズ マーケット インフォメーション） 3.土地総合情報システムを参考にする 「地価公示及び地価調査データ」と「不動産取引価格のアンケート結果」を調べられるサイト。国土交通省のWebサイトで閲覧できる（土地総合情報システム） 4.路線価図から調べる 路線（道路）ごとに、面している宅地の1平方メートルあたりの価格を記した図。国税庁のWebサイトで閲覧できる（路線価図・評価倍率表）

これらの方法では、それぞれ調べられることが違うため、知りたい情報や求める精度に応じて使い分ける必要があります。

例えば、同じエリアの具体的な数字や条件が知りたい場合は、レインズや土地総合情報システムが役に立ちますし、建物と合わせて地価も知りたい場合は路線価図、情報の精度が低くても個別の買取額が知りたい場合は匿名査定が便利です。

以下の記事では、買取相場の調べ方をさらに具体的に解説しています。高く売るコツも解説しているので参考にしてみてください。

戸建ての買取相場の調べ方と高く売るコツ、売却じゃなく空き家活用も視野に

空き家買取の一括見積サイトのご紹介

空き家の買取は仲介による売却よりも安くなってしまいますが、だからこそなるべく高く売る工夫が大事です。そこで活用したいのが、まとめて見積りが取れる一括見積もりサイトです。

空き家を高く売るコツは、できるだけ多くの不動産会社から見積りを取ることです。場合によっては、100万円以上の差が出ることもあるため、少なくとも3箇所以上の会社から見積もりを取りましょう。

1社ずつ見積もりを取るのは手間ですが、一括見積もりサイトを使えば、1回の入力だけでまとめて見積り依頼ができます。サイトごとに提携している不動産会社が違うので、いくつかのサイトを併用してもよいでしょう。

代表的な一括見積もりサイト

・HOME4U NTTデータグループ運営の国内最大級の不動産情報サイト。厳選2,100社と提携している ・SUUMO 物件種別とエリアから、かんたん60秒入力で査定依頼ができる。全国に対応している ・イエウール 日本で1番、家を売りたい方に選ばれている売却査定サイト（※）。最大6社に一括査定可能

※ 2022年1月現在「不動産の一括査定サイトに関するランキング調査」より（株）東京商工リサーチ調べ

空き家は買取以外にも、活用という選択肢があります！

ここまで空き家買取のメリットや高く売るコツを見てきましたが、それでも空き家や土地を手放すことに抵抗がある方はいらっしゃると思います。

そんな方におすすめしたいのが、「空き家活用」という選択肢です。空き家活用は、空き家を貸し出して賃料をもらうことで、空き家や土地を手放すことなく空き家の維持費を捻出できる方法として注目されています。

古民家のようにブランド価値がある物件は需要が高い傾向にあるので、古民家が多い石川県にピッタリの方法と言えるのではないでしょうか。

そこでここでは、空き家活用のメリットと、自己負担0円で空き家活用を実現する方法をご紹介します。

空き家活用の４つのメリット

空き家活用のメリットは、主に以下の4つです。

・家賃収入を得られる ・資産価値を維持または向上できる ・税金などの経済的負担が減る ・倒壊・防犯面などのリスクを回避できる

空き家活用の大きな特徴は、家賃収入という形で継続的な収入が安定して得られることです。空き家はただ維持しているだけでは負担になりますが、借り手が付けば収入を生み出す資産となります。

もちろん、物件は所有したままでいられますし、貸し出す際にリノベーションをすることで、資産価値の維持や向上にもつながります。

さらに、得られた収入により税金を始めとした維持費の経済的負担が減ります。利用者が付くことで、日常的管理ができ、倒壊や防犯面などのリスクが減少するのもおすすめポイントです。

このように、空き家活用には多くのメリットがあります。大切な実家を守りたい、将来的に再利用したいなど、悩みを抱えている方は、以下の記事でさらに詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【事例多数】空き家を活用する4つのメリット！活用方法の具体例もご紹介

自己負担０円でリノベーションし賃貸として活用する方法！

空き家活用を検討する際に覚えておきたい方法の一つに、自己負担0円（※）で空き家活用をはじめられる、空き家活用サービス「アキサポ」があります。

空き家活用には多くのメリットがありますが、じつは“初期費用”という大きなハードルがあります。借り手を見つけるために、使い勝手の改善や破損個所の修繕などが必要になり、フルリノーベーションをすれば1,000万円以上かかることも珍しくありません。

この初期費用をクリアするために、「アキサポ」は最適なサービスです。アキサポが空き家オーナー様から空き家を借り上げ、アキサポの費用でリノベーションをしてから貸し出すため、初期費用をかけることなく空き家活用を始められます。

また、契約期間中は、月々の賃料の一部を空き家オーナー様に還元するため、継続的な収入も得ることができます。

もし、初期費用というハードルで空き家活用を始められない場合は、アキサポへお気軽にご相談ください。空き家を専門に取り扱ってきたノウハウとネットワークで、最適なプランを提案します。

※ 建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。

まとめ

石川県は、全国平均よりも空き家率が高く、金沢市のように古民家が多いエリアもあり、空き家の注目度が高いエリアです。また、相続した空き家を本当に手放していいのか悩んでいる方も多いと思います。

空き家買取は空き家管理の手間から早く解放される反面、空き家を手放さざるを得ない点がデメリットとなります。必要に応じて、空き家活用も検討してみましょう。

そして、空き家活用を考えるなら、ハードルとなる初期費用をはじめ、必要費用の自己負担を0円（※）にできる「アキサポ」の利用を検討してみてください。

※ 建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。

また、アキサポでは「活用」以外にも、所有者様のご意向や物件の内容等によって売買仲介や買取、土地有効活用など、空き家に関するお悩みの解決方法を幅広くご提案させていただきます。まずはお気軽にお問合せください。

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