公開日:2021.07.01 更新日:2023.11.10
地方移住を叶える為の空き家の探し方を解説!失敗しない方法や注意点について
「地方へ移住を考えているけど、やっぱりどうしてもネックになるのが費用面。空き家ならもしかして安く住めたりするのかしら」
定年後の新しい家としてであったり、テレワークの推進によって地方へ移住を考える人が増えています。
そんな中で、移住の夢を前に進めるための空き家活用について知っておきたいことや、移住先の住まいの探し方について解説します。
住みたい空き家の探し方
地方で空き家に住みたいと考えたときに、どうやって探したらいいのか意外とわからないものですよね。
住みたい空き家の探し方には以下の5つがあります。
・自治体に問い合わせる
・空き家バンクで探す
・住みたい地域の不動産屋で聞く
・地域のフリーペーパーを見る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自治体に問い合わせる
まず、住みたい地域が決まっているのであればその地域の自治体に問い合わせてみるとよいでしょう。
「〇〇市への移住を考えて新しい住まいを空き家となっている家の中から探したいと思っているのですが、その方法はありますか?」
移住者を増やしたい自治体がほとんどなので、親身に相談に乗ってくれるはずです。
自治体のホームページに移住希望者向け情報を掲載しているところも多いので、一度目を通してみましょう。
空き家バンクで探す
自治体が運営していたり、自治体が委託した団体が運営したりしている空き家バンク制度。
空き家を借りたい人と貸したい人がマッチングできる制度で、空き家の活用、地域活性化を目的としています。
ただ、ホームページに掲載されている物件の情報は古いこともあるので、一度問い合わせしてみる必要があります。
住みたい地域の不動産屋で聞く
地域の不動産屋に相談してみるのもおすすめです。
地元密着の不動産屋では、ホームページ上に載っていない物件の情報を知っていたり、掘り出し物件を知っていたりすることがあるからです。
住みたい地域が決まっていることが前提ではありますが、いくつかの不動産屋に訪問してみることをおすすめします。
地域のフリーペーパーを見る
その地域で発行されているフリーペーパーを見てみると、物件情報が掲載されていることがあります。
フリーペーパーは、地元のスーパーやコンビニ、駅などに置いてあるのでもし見つけたら チェックしてみましょう。
何かよい物件との出会いがあるかもしれません。
空き家に住むなら?賃貸or購入
「空き家に住むなら、賃貸がいいのか購入がいいのか、どちらなんだろう」
そんな風に悩む方は多いです。
どんな人には賃貸の方がよい、どんな人には購入の方がよいとは一概には言えませんが、選ぶポイントはあります。
そのポイントについて見ていきましょう。
賃貸のメリット・デメリット
空き家の賃貸も一般の物件の賃貸と同じように手軽さが最大のメリットといえます。
・引っ越しのハードルが低い
・原則として修繕費用の負担がない
もし仮に引っ越してきて住んでみて違和感があったり、また別の地域に住んでみたいと思ったりしたときに賃貸であればすぐに引っ越しができます。
また、貸主は借主に対し、その物件を使用収益させる義務を負いますので、たとえば雨漏りがあったとき、その修繕費用を負担するのは一般的に貸主です。
ただし、修繕負担の区分は契約ごとに異なりますし、そもそも借主が物をぶつけて窓ガラスが割れてしまったというような、借主の落ち度により生じた修繕は借主の負担となりますので、注意が必要です。
逆に賃貸のデメリットは、以下のものがあります。
・住んでいる限り家賃の支払いがある
・住みたい期間ずっと住めるとは限らない
賃貸である限り当然、毎月家賃の支払いがあります。
そして、あくまでも契約ですので、賃貸借期間の満了後もまた改めて契約してもらえる保証もなく、場合によっては期間中に解約されて住めなくなってしまうこともあります。
一般の賃貸物件と変わらないデメリットがあります。
購入のメリット・デメリット
空き家を購入して持ち家とする際のメリットは、以下のとおりです。
・自由に間取りを変更できる
・購入代金を支払ってしまえば老後のローン負担の心配がない
デメリットは、
・引っ越しが簡単にはできない
・固定資産税、都市計画税の負担がある
これらのものが挙げられるでしょう。
自分自身でDIYをしながら少しずつ整えていけるのも持ち家の醍醐味ですし、老後の地方移住であれば支払い続ける必要のある賃貸とは違って支払ってしまえば家賃負担の心配もありません。
空き家のリフォームについてはこちらの記事に詳しくまとめています。
空き家に住むときの注意点
空き家に住むときの注意点は以下の4つです。
・耐久性に問題がない家を選ぶ
・目に見えない部分もしっかりと確認が必要
・災害に強い地域かどうかをチェックする
・周囲の環境をチェックする
これらのポイントを しっかりと注意してチェックしましょう。
耐久性に問題がない家を選ぶ
その家自体の耐久性に問題がないかどうかはしっかりチェックしておく必要があります。
築年数がかなり経っているからといって古いと判断するのではなく、構造で判断しましょう。
目に見えない部分もしっかりと確認が必要
ぱっと見る限りでは比較的新しく見える家でも、床下であったり壁の裏側にはシロアリの巣があったりして倒壊寸前という家もあります。
目に見える部分だけではなく、目に見えない部分も調査した上でその空き家に住むことを決める方が良いです。
災害に強い地域かどうかをチェックする
住みたい空き家が所在している地域が災害に強い地域かどうかをチェックしておく方が良いです。
過去にあった災害でどのような災害がどの程度の規模で起こったか、周辺に山や川、海などがあって危険ではないか、防災マップを確認するなどしましょう。
近年では災害が激甚化しているので、水位が低い場所であったり地盤が緩い場所であったりすると危険が伴いますので、チェックは必須です。
周囲の環境をチェックする
物件自体を見るのはもちろん重要ですが、周辺環境をしっかりとチェックすることが大事です。
もしこの先もずっと住み続けるのであれば、坂道が多すぎて移動が億劫にならないかどうかや、すぐ近くに病院やスーパーなど生活に困らないような設備が整っているかどうかなどを見ておきましょう。
自治体の補助金を利用して損しない空き家移住をしよう
「地方移住を考えた際に空き家に住みたい。だけど損や後悔はしたくない」
誰しもがそう考えるはずです。
そうなったときにどうやったら損をせずに空き家に住めるのかというと、自治体の補助金を利用するとよいです。全国の各自治体では、移住者を受け入れるためにさまざまな補助金制度を設けています。
基本的に自治体からの補助金は後払いが多いので前もって自分で費用は用意する必要がある場合が多いですが、知らないと損です。
そこで、実際の制度を紹介しますので参考にしていただければ幸いです。
新潟県三条市
ものづくりが有名な新潟県三条市。
三条市では空き家バンク登録物件を購入、または賃貸して移住する40歳未満の世帯員がいる世帯に、補助金を交付します。
移住者に対しての住まいに関する補助事業は以下の3つです。
①空き家改修事業 | 市内事業者が施工した空き家の改修費、不要物の撤去費等の2分の1を補助(上限50万円) |
②賃貸借等契約事業 | 不動産業者に支払う仲介手数料の全額を補助(上限5万円) |
③引っ越し事業 | 引っ越し業者に支払う引っ越し代金の全額を補助(上限10万円) |
移住して空き家を借りて改修して…となると費用がかさみます。
その分を補助してもらえるので、利用しない手はありません。
埼玉県東松山市
埼玉県のほぼ中央に位置する東松山市。
移住促進に向けて、移住促進空き家利活用補助金交付制度を設けています。
この制度は、空き家を購入する際に東松山市空き家バンクに登録されている空き家であれば、購入費の2分の1以内の金額を補助してもらえるというもの。
基準額は25万円で、子育て世帯であれば+5万円、三世代同居・近居であれば+5万円、市内事業所勤務者であれば+5万円となっています。
また、空き家のリフォームにかかる費用もリフォーム費用の2分の1以内の金額を補助してもらえます。
家の購入費用を補助してもらえるのは嬉しいですね。
千葉県佐倉市
日本遺産にも指定される城下町である千葉県佐倉市。
佐倉市定住人口維持増加活動支援事業で、空き家バンク成約奨励金を設けています。
これは、空き家バンク登録物件の売買が成立した場合に成約の奨励金を交付してもらえます。補助対象者は、空き家バンクに登録されている売買物件を売却した所有者と購入した利用者。上限額を5万円として、売買契約に係る諸経費(仲介手数料・登記費用等)の2分の1を補助してもらえます。
※上記は2021年7月現在の情報であり、変更となる場合がありますので、利用の際は各自治体にご確認ください。
まとめ
地方への移住を考えたときに空き家に住むのはおすすめです。
自治体に直接空き家について聞くのは、新しい土地について詳しく教えてもらうこともできるので新天地での生活に不安が少なくなります。もし迷っていても、話だけ聞いてみるとイメージが膨らんでよいでしょう。
空き家の探し方は多種多様でいろいろあるので、ぜひ検討してみてください。
もし実際に行けるのであれば実際に足を運んでいろいろと見てみることをおすすめします。
地方の空き家については、アキサポは関係ない?いえ、そんなことはありません。
アキサポでは2021年6月より加盟店事業「アキサポネット」を開始しました。続々と加盟店が増えており、全国にアキサポの輪が広がっています。
アキサポならではの魅力的な物件をご紹介できるかもしれません。あわせて、移住後に使わなくなってしまった家の売却や賃貸のお手伝いも可能です。ぜひ一度お問い合わせください。