公開日:2024.01.31 更新日:2024.04.23
相模原市の空き家活用方法を徹底解説!自己資金0円でリノベーションし賃貸収入を得る方法とは?
相模原市の空き家を活用したくても「何をすればいいか分からない」「予算が足りない」といった悩みを抱えている方は多いはず。特にリノベーション費用の高さは悩みの種だと思います。しかし、せっかく相模原市に物件をもっているのだから、空き家にしておくのはもったいないですよね。
そこでこの記事では、相模原市で空き家活用を始めるためのポイントを解説します。さらに、空き家活用の費用を節約する方法も紹介します。
目次
相模原市の空き家事情
相模原市は2023年時点において、神奈川県で第3位となる約72万人の人口を誇る地方都市です。北を東京都に接し、東を横浜市に接しており、都心部や横浜市中心部までは距離がありますが、エリアによっては、どちらへも40分〜1時間程度でアクセスできるので、ベッドタウンとしての役割も担っています。
平成30年(2018年)における、全国と相模原市の総住宅数・空き家数・空き家率
平成30年(2018年)における、相模原市の空き家の内訳(n=36,200)
平成30年住宅・土地統計調査によると、相模原市の空き家数及び空き家率は、平成30年(2018年)時点で、空き家数が3万6,200戸、空き家率が10.4%となっています。この空き家率は、同年全国平均の13.6%より3%以上低い数値です。
平成25年(2013年)の数値と比べると、空き家数は280戸増、空き家率は0.2%減となっており、ほぼ横ばいの状態です。
また、所有する空き家の用途内訳を見ると、売却や賃貸といった用途が定まっていない「その他の住宅」が1万400戸と、全体の29%を占めています。一般的に空き家問題になりやすいのはその他の住宅なので、この割合が高いと空き家リスクが高い状態と言えます。
相模原市で空き家活用する際に抑えておくポイント
空き家活用で気になる要素の一つに競合の存在があります。自分の空き家を選んでもらうためにも、空き家活用の現状は知っておきたいところです。
空き家活用への取り組み具合に関するデータの一つに、相模原市が行った利用意向調査があります。これは、空き家所有者2,140人を対象に行ったもので、その他の住宅の所有者897人のうち、「賃貸する」と回答した人はわずか3.8%だったことが分かります。
このデータからすると、大多数の人が空き家活用を考えていないように思えますがそうとも限りません。
空き家にしておく理由を調査したアンケート結果を見ると、39.9%が「解体費用をかけたくないから」と答え、20.6%が「リフォーム費用をかけたくないから」と答えています。
これらのデータから考えられるのは、多くの人が費用の都合で空き家をそのままにしている可能性があるということです。費用の問題が解決したら、空き家活用を検討する人が増える可能性もあるでしょう。
一見空き家活用に消極的に見えても、空き家活用をしたいと考えている人は意外と多いかもしれません。空き家活用の競合が増える前に、早めに空き家活用に取り組んでおくのが得策です。
相模原市で空き家をリノベーションし賃貸物件として活用する方法
空き家活用を始めようとしても、リノベーション費用の高さに諦めるケースは多いです。これを解決するには、具体的な費用相場を知ることと、リノベーションの優先順位を考えることが大切です。
特に浴室やキッチンなどは優先度が高いわりに費用が高額なので、ほかの箇所とのバランスを考えないと、あっという間に予算不足になってしまう恐れがあります。
また、どうしても予算が足りない場合は、自分の予算を使わずに空き家活用を実現する方法として「空き家活用サービス」を検討しましょう。ここでは、リノベーション費用の具体的な相場と空き家活用サービスの活用方法について解説します。
空き家のリノベーションには費用がかかる
空き家リノベーションにかかる費用相場は以下表のとおりです。価格は使用材料グレードや施工範囲の広さなどによって変動します。
居住空間関係
水回り関係
内装・外装関係
その他
出典:部位別リフォーム費用一覧(国土交通省)
やはり目を引くのが浴室やキッチンといった水回りの相場の高さです。1箇所で数百万円かかることもよくあるので、リノベーションする場合は最初に大まかな見積りを出しておきましょう。
一方で、クロスや畳、フローリングなどの内装系はそこまで高額になりません。材料のグレードを調整すれば、節約できるポイントになるでしょう。
また、外装で目を引くのは屋根と壁です。どちらも同じ材料を大量に使うので、施工面積の都合上高額になりやすいです。
以下の記事では、空き家リノベーションの成功事例を7つ紹介しています。具体的な事例が見たい方はぜひチェックしてみてください。
自己負担0円でリノベーションし活用する方法
リノベーションの費用相場を見て、「予想より高かった」と思った方は多いのではないでしょうか。1,000万円近くかかることもよくあるので、気軽には手が出せないですよね。
そんな方におすすめなのが、自己負担0円(※)から空き家活用を始められる、空き家活用サービスの「アキサポ」です。
「アキサポ」は、空き家オーナーから借り上げた空き家をアキサポの負担でリノベーションして貸し出すサービスです。アキサポの収益は月々の賃料からまかなわれているので、基本的に空き家オーナーは費用負担がありません。
また、空き家活用に成功したら、月々の賃料の一部が空き家オーナーに還元されます。自己負担0円(※)から始められて、継続収入も得られる、空き家オーナーのメリットが大きい仕組みになっていますので、ぜひ一度ご相談ください。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
相模原市で空き家リノベーション活用する場合の具体的なイメージ・事例
ここからは、実際に「アキサポ」を利用して空き家活用に取り組んだ事例を紹介します。今回紹介するのは以下の3事例です。
1:戸建て住宅 → コリビング(co-living) 2:洋菓子店 → 飲食店&シェアキッチン 3:戸建て住宅 → 駐車場 |
事例1:【東京都三鷹市】車庫空間の面影を残し落ち着きのあるコリビング(co-living)へ
建築年月 | 1967年8月 |
延床面積 | 44.09㎡ |
構造 | 木造2階建 |
活用事例 | コリビング(co-living) |
空き家になって約10年経っていた戸建て住宅を、住宅サブスクリプションサービス「ADDress」と連携して「コリビング(co-living)※」に活用した事例です。
築年数が古く、面積も狭い物件でしたが、新宿から電車で約30分の武蔵境に立地しており、駅周辺に商店街が充実していることもあり、リノベーションをすれば需要があると判断。空間づくりをADDressに協力してもらいながら、外部の方も利用できるコリビングへと生まれ変わりました。
※シェアハウスとコワーキングスペース、両方の特徴を合わせた住居
事例2:【東京都世田谷区】老舗洋菓子店マルメゾン44年の歴史を継ぎ、新たな挑戦者の舞台へ
建築年月 | 1992年10月 |
延床面積 | 地下1階 38.59㎡/1階 82.47㎡/2階 82.58㎡合計 203.64㎡ |
構造 | 鉄筋コンクリート造陸屋根 |
活用事例 | 飲食店&シェアキッチン |
東京都世田谷区で44年続いた老舗洋菓子店を、1階は紅茶店に、2階は菓子専門のシェアキッチンに活用した事例です。
長い歴史を持っていたことから、建物の外装・内装共に老朽化していましたが、リノベーションで美しく一新。地域から愛される施設へと生まれ変わりました。
事例3:【埼玉県所沢市】長年放置されていた空き家は土地を最大限利用した駐車場へ
建築年月 | 1967年10月 |
延床面積 | 約50.5㎡ |
構造 | 木造2階建 |
活用事例 | 駐車場 |
約10年間放置され、土地の手入れにも課題を抱えていた戸建て住宅を、駐車場に活用した事例です。
この空き家が抱えていた主な課題は、建物の片づけと外回りの草木の手入れの2つ。これらの課題を解決しつつ、空き家活用も実現する方法として、土地を最大限有効活用できる駐車場を選択しました。
これにより、駅までの距離が離れていても収益をあげられる見込みとなりました。
相模原市の政府や自治体による空き家活用関連の補助金制度
相模原市で空き家に使える補助金は、リフォームやそれに伴う建物・宅地の工事を対象にしたものが主です。代表的な補助金には以下のようなものがあります。
≪リフォームを対象にした補助金≫
・住宅設備改善費の助成 ・子育て世帯等中古住宅購入・改修費補助事業 ・住宅用スマートエネルギー設備等導入奨励金 ・相模原市危険ブロック塀等撤去奨励補助制度 ・個人住宅吹き付けアスベスト対策費補助 ・生垣設置助成事業 ・屋上・壁面・駐車場緑化助成事業 ・宅地防災対策工事助成金制度 |
空き家活用そのものを対象にした補助金はありませんが、施工時の条件が該当すれば、活用できる補助金が揃っています。ブロック塀の撤去や緑化など、建物に付随する部分まで対象になっているので、自分が該当するかよく確認しましょう。
相模原市の空き家を活用するその他の方法・手段
空き家活用を検討する際には、売却や解体など、ほかの方法も同時に検討しましょう。空き家によっては、空き家活用が難しい場合や、別の方法が適している場合などが考えられます。
空き家活用以外の活用方法として、以下のようなものがあります。
①リノベーションして賃貸物件として活用 ②建物ごと売却する ③建物を解体して土地を売却する ④不動産会社に買取してもらう ⑤無料譲渡する ⑥自分で住む ⑦空き家バンクの利用 |
それぞれ、それぞれの方法の特徴やメリット・デメリットなどを見ていきましょう。
①リノベーションして賃貸物件として活用
リノベーションして賃貸物件として活用する「空き家活用」は、今ある空き家の所有権はそのままに、継続収入を得られる方法です。空き家を資産として活用していきたい方に向いていますし、空き家を所有し続けたい方にもおすすめです。
ただし、リノベーション費用相場で見たように、リノベーションの初期費用が高額になるデメリットがあります。ポイントを絞ったリノベーションをするか、「アキサポ」のような空き家活用サービスを活用して、デメリットを減らす工夫が必要です。
「アキサポ」は、リノベーションを含む諸費用を、自己負担0円(※)から始められます。空き家を専門に取り扱ってきたノウハウも多く持っているので、まずはお気軽にご相談ください。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
② 建物ごと売却する
建物ごと売却する方法は、空き家を手放したい場合に用いられる方法です。また、複数人で空き家を所有している場合や、相続が絡んでいる場合など、空き家の権利関係が複雑な場合にも選ばれることがあります。
売却のメリットは、今後、空き家の維持管理が一切発生しなくなることです。また、空き家や土地の価値が高い場合は、まとまった収入が得られる可能性もあります。
デメリットとしては、空き家の所有権を手放す必要があることや、以下のような税金・手数料が発生することがあります。
不動産の売却時にかかる税金や手数料
・仲介手数料 ・登録免許税 ・譲渡所得税 ・住民税 ・印紙税 |
特に、譲渡所得税や住民税などは売却額によって変動しますので、以下の記事で算出方法をよく調べておいてください。
③ 建物を解体して土地を売却する
空き家がボロボロで価値が無くても土地に価値がある場合は、建物を解体して土地だけ売却する方法が効果的です。
価値がある土地であっても、購入者が建物の解体費用を負担すると、結果的に割高になる可能性があります。そこで、解体費用をこちらで負担すれば、土地を売れやすくなるメリットが得られるでしょう。
建物を解体するデメリットは、解体費用がかかることです。一般的に、木造住宅では坪当たり5万円前後が相場と言われており、30坪の場合150万円前後が想定されます。
また、建物を解体すると、土地の固定資産税や都市計画税が減額される「住宅用地特例」が解除される恐れがあります。
以下の記事で、税負担を含めた空き家解体のメリット・デメリットについて解説していますので、一度チェックしておきましょう。
④ 不動産会社に買取してもらう
不動産屋に買取りしてもらう方法は、早く確実に空き家を処分したい方に適しています。仲介と違って買い手を探す必要が無いので、不動産会社と条件の交渉が終われば、その時点で売却できます。
買取りのデメリットは、売却額が安くなることです。一般的に売却額の約7割が相場と言われていますので、売却の場合とよく比較してから考えましょう。
⑤無料譲渡する
市街地から離れた場所に空き家を持っている場合、生活利便性や交通状況によっては買い手・借り手が見つからない場合があります。そんなときは、無料で譲渡するのも一つの選択肢になります。
空き家は所有しているだけでも税金や維持費がかかりますし、かといって放置すれば破損や放火、不法投棄などのリスクが付きまといます。空き家を負債にしないためにも、適切に管理してくれる人を探しましょう。
ちなみに、無料譲渡する主な方法は、知人や親戚などに問い合わせたり、空き家バンクに格安で掲載したりといった方法があります。
⑥自分で住む
空き家になる期間が決まっている場合や、将来的に再利用したい場合などは、自分で住むのも選択肢になります。空き家を劣化させないためには日常管理が一番大切なので、ただ住むだけでも自分の資産を守る効果が得られます。
ちなみに、代替の方法として維持管理を代行してくれる「空き家管理代行サービス」があります。月1万円前後から利用でき、日常管理から見回り、郵便物の確認なども対応してくれます。
以下の記事では、おすすめの空き家管理代行サービスを紹介しています。
⑦空き家バンクの利用
相模原市が運営している空き家バンクは、不動産ポータルサイトのように条件で検索したり、地図から物件を探したりと、システムが充実しています。
空き家バンクの使い勝手が良いと、見つけてもらえる可能性が高まりますので、貸したい・売りたい側にとってはありがたいポイントです。
掲載料は無料なので、手軽に使えるメリットもあります。
【借りたい方向け】相模原市での空き家の探し方
ここからは、相模原市で空き家を探している方向けに、代表的な4つの探し方を紹介します。
①空き家マッチングサービスの利用 ②地域の不動産屋を利用する ③賃貸・不動産のポータルサイトを利用する ④空き家バンクで探す |
空き家は探し方一つで見つかる物件が変わってきます。それぞれ取り扱う物件が違うので、複数の方法を使うと、より多くの物件が見つかります。
ここでは、それぞれの方法について、活用できるシーンやメリットなどを解説します。
① 空き家マッチングサービスの利用
空き家マッチングサービスとは、「空き家を買いたい・借りたい人」の悩みや要望を事前にヒアリングした上で相性の良い物件を紹介するサービスです。
空き家バンクの場合、物件情報はWebサイトなどに公開されており誰でも確認できる状態となっていますので、魅力的な物件は競争になってしまうことも珍しくありません。
一方の空き家マッチングサービスでは、世間に出回っていない物件を紹介してもらえるため、思わぬ掘り出し物に出会える可能性があるのが大きなメリットです。
アキサポでもお客様からの希望条件などをもとに物件探しのサポートをしていますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
② 地域の不動産屋を利用する
希望エリアで昔から営んでいる不動産屋では、不動産ポータルサイトでは見つからないローカルな物件を取り扱っている場合があります。エリアを限定して探したい場合は一度足を運んでみましょう。
また、そのエリアについて詳しく知りたい場合にもおすすめです。具体的な住み心地や利便性などに精通しているので、そのエリアでの「暮らし方」を相談できます。
③ 賃貸・不動産のポータルサイトを利用する
賃貸・不動産のポータルサイトは、物件探しを始めたばかりの方におすすめです。相模原市についてよく知らなくても、簡単に物件を探せる仕組みが整っています。
また、物件を探しながらエリアごとの情報に詳しくなれるのも大きなメリットです。サイトによってはエリア情報を合わせて掲載している場合があるので、相模原市について調べるつもりで利用するのもおすすめです。
④空き家バンクで探す
空き家バンクは、不動産ポータルサイトでは取り扱っていない物件を取り扱っているので、積極的にチェックしておきたいところです。
相模原市の空き家バンクは、不動産ポータルサイトと同じようなデザインになっているのが特徴的です。物件の条件や地図などから探せるので、いつも使っているサイトに付け加えるだけで、物件探しに幅が出ます。
相模原市の空き家リノベーション・活用のまとめ
相模原市は、全国平均に比べて空き家率が低いものの、空き家数は3万戸以上と多くの空き家を抱えるエリアです。空き家活用を考えている方は少ないように見えますが、その要因の一端には費用の問題があり、潜在的にはより多くの人が空き家活用に興味を持っている可能性があります。
そのため、競合が増える前に早めの空き家活用に取り組んでおくことが大切です。
空き家活用にはリノベーションが付きものですが、施工費用を考えると、ピンポイントで効果的な施工が求められます。予算の用意が難しければ、「アキサポ」のような空き家活用サービスの利用も検討しましょう。
「アキサポ」では、空き家の周辺調査から活用方法の提案、リノベーションまでを空き家オーナーの自己負担0円(※)で対応可能です。自分の空き家にどのような使い道が見込めるか知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。