公開日:2024.01.30 更新日:2024.02.14
松戸市の空き家活用方法を徹底解説!自己資金0円でリノベーションし賃貸収入を得る方法とは?
東京都と隣接する松戸市は首都圏へのアクセスに優れており、千葉県内第3位の約50万人の人口を抱えています。
今回はそんな松戸市で効果的に空き家活用を進めるために役立つ情報を分かりやすくまとめました。
松戸市の空き家事情を踏まえた活用方法、活用時のリノベーション費用の相場、空き家の探し方などと合わせて、「自己資金0円でリノベーションし賃貸収入を得る方法」もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
松戸市の空き家事情
千葉県の北西部に位置する松戸市は約50万人の人口を抱えており、江戸川を挟んで東京都に接する位置関係から、東京都市圏のベッドタウンとして人気のエリアです。
ではまず、松戸市の空き家事情を探るために以下のデータをご覧ください。
参照:松戸市空家等対策計画
こちらは平成10年~平成30年(1998年~2018年)にかけての松戸市における住宅総数、空き家総数、空き家率の推移をまとめたグラフです。
増加し続けていた空き家率は2013年に11.6%まで減少したものの、2018年には再び12.7%まで上昇。空き家数は4,600件以上増加しています。
ただし、空き家率の全国平均は2018年時点で13.6%であり、松戸市の12.7%は全国平均より低い状態にはとどまっています。
松戸市で空き家活用する際に抑えておくポイント
松戸市の空き家率は近年上下動している状況にありますが、「空き家の種類」にまで目を向けてみると、また異なった傾向が浮かび上がってきます。
参照:松戸市空家等対策計画
上記は、平成10年~平成30年(1998年~2018年)にかけての松戸市における空き家数の推移を種類別に分けたグラフです。
空き家の中でも、特に使い道が定まっていない「その他の住宅」に注目してみると、その数は年々減少していることが分かります。
つまり、近年増加している空き家の多くは「賃貸用の住宅」や「売却用の住宅」であり、松戸市では空き家を利活用する動きが活発化していることを示しています。
松戸市で空き家をリノベーションし賃貸物件として活用する方法
空き家活用を効果的に進める上でカギを握るのが「リノベーション」です。
空き家の多くは劣化や損傷が進んでいるだけでなく、現代のライフスタイルに則した作りとなっていないため、そのままの状態では活用が難しいのが現実です。
しかし、事前にリノベーションすることによりデザイン性や美しさがよみがえるとともに、現代のニーズに適した物件へと生まれ変わり、空き家活用を効果的に進めやすくなります。
ここではそんなリノベーションにおいて気になる費用について分かりやすくまとめました。
空き家のリノベーションには費用がかかる
空き家のリノベーションには当然費用が発生しますが、施工箇所や施工内容によって費用は大きく左右されます。
以下の一覧表に費用相場をまとめましたのでチェックしてみましょう。
居住空間関係
水回り関係
内装・外装関係
その他
出典:部位別リフォーム費用一覧(国土交通省)
空き家は築年数の経過に伴い、さまざまな箇所の劣化・損傷が進みますが、手を付ける箇所が多くなるほど比例してリノベーション費用は高額になります。
リノベーションにお金をかけすぎると回収が難しくなってしまいますので、まずは優先順位を付けた上で「ここだけはやっておきたい」という場所だけリノベーションするのもひとつの手でしょう。
以下の記事では空き家のリノベーション費用や事例、補助金などについて詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
自己資金負担0円でリノベーションし活用する方法
空き家をリノベーションすれば魅力的な物件に再生することができますが、やはり高額な費用をネックに感じる方も多いでしょう。
そこで私たちアキサポは「リノベーション費用の問題」に着目し、以下のような新しい仕組みをご用意しました。
・事前に現地調査を行い、最適な空き家活用方法のプランニングを提案 ・プランニングに基づき、所有者様の自己負担0円(※)でリノベーション工事を実施 ・リノベーション後は利用者の募集や物件管理までサポート |
こうした新たな仕組みにより、費用負担を抑えながら空き家活用をはじめていただける環境をご提供しています。
また、空き家活用だけでなく、売却、解体、建替など幅広いご提案が可能ですので、「空き家の使い道に悩んでいる」「最適な空き家活用方法が分からない」という方はお気軽にお問い合わせください。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
松戸市で空き家リノベーション活用する場合の具体的なイメージ・事例
近年とりわけ注目を集めている「リノベーションして賃貸物件として活用する方法」ですが、具体的なイメージをつかんでいただくために、いくつかの事例をご紹介します。
ご紹介するのは実際にアキサポが手掛けてきた空き家活用事例ですので、ぜひ参考にしてみてください。
事例1:【千葉県東金市油井】ポイントを抑えたリノベーションを施し新たなご家族へ
建築年月 | 1983年6月 |
延床面積 | 約127.54㎡ |
構造 | 木造瓦葺平屋建 |
活用事例 | 賃貸物件 |
築40年超の空き家活用事例です。
所有者様から「相続をした空き家を売却せずに活用したい」という要望を受けてお問い合わせいただいた物件でしたが、すでに内装の表層リフォームが済んでいる状態でした。
そこでアキサポでは、水廻りの改修や一部倉庫の補修を実施し、活用後すぐに新しいご家族にご入居していただく運びとなりました。
事例2:【三鷹市井口】車庫空間の面影を残し落ち着きのあるコリビング(co-living)へ
建築年月 | 1967年8月 |
延床面積 | 44.09㎡ |
構造 | 木造2階建 |
活用事例 | コリビング(co-living) |
10年程空き家状態だった物件の活用事例です。
こちらの物件は、1階手前のスペースに車庫、奥に小さなキッチン・水回りスペースのあるコンパクトな家でした。
一方で、最寄り駅周辺には商店街が充実しており人の往来も多かったことから、リノベーションすれば住居としての需要があると分析。以前の面影を残しつつも新たな空間へとリノベーションを行い、外部の方も利用できるコリビング(シェアハウスとコワーキングスペース、両方の特徴を合わせた住居)へと生まれ変わりました。
事例3:【神奈川県横浜市西区】刃物店として使用されていた空き家は2つの用途に活用
建築年月 | 不明 |
延床面積 | 約114.5㎡ |
構造 | 木造2階建 |
活用事例 | 多用途 |
長年刃物店として使用されていた物件の活用事例です。
こちらの物件は、建物の老朽化に伴い雨漏りの危険性があるなど劣化が進んでおり、活用のためには大掛かりな改修工事が必要な状態でした。
一方で立地が良く、1階と2階部分でそれぞれ別の用途が組み込める間取りであったため、2つの用途への活用を決定。最終的には、1階を飲食店、2階を賃貸住宅として再生しました。
松戸市の政府や自治体による空き家活用関連の補助金制度
空き家問題解消のために、各地の自治体は空き家関連のさまざまな補助金制度を用意しています。
補助金をうまく活用できれば、費用を抑えて空き家活用を進められるため、活用のハードルは大きく下がるでしょう。
ここでは、松戸市の空き家に関する補助金をいくつかご紹介しますので、参考にしてください。
名称 | 概要 |
---|---|
松戸市危険コンクリートブロック塀等対策事業補助金 | 危険なコンクリートブロック塀等の除却費用の一部について補助 |
商店街商業事業者誘致促進事業補助金 | 商業事業者が市内の空き店舗に入居し店舗をオープンした場合に、当該事業者に対して店舗の賃借料及び店舗の改修費用の一部を補助 |
松戸市木造住宅耐震診断費補助金 | 耐震診断にかかった費用の一部を補助 |
松戸市木造住宅の耐震改修に伴うリフォーム事業費助成 | 木造住宅の耐震化の促進に寄与するため、耐震改修工事と併せてリフォーム工事を行う場合、リフォーム工事に要した費用の一部を助成 |
松戸市の空き家を活用するその他の方法・手段
空き家には以下のような多種多様な使い道が用意されています。
1.リノベーションして賃貸物件として活用 2.建物ごと売却する 3.建物を解体して土地を売却する 4.不動産会社に買取してもらう 5.無料譲渡する 6.自分で住む |
ここではそれぞれの活用方法・手段について解説しますので、利活用時の参考にしてください。
①リノベーションして賃貸物件として活用
リノベーションして賃貸物件として活用する方法は、リノベーションにより建物の資産価値が向上するだけでなく、空き家を手放さずに定期的な収入を得られるのが大きなメリットです。
空き家は有効活用していない状態でも維持・管理に手間やお金がかかりますが、賃貸物件として活用すれば所有者の負担は軽減されますし、倒壊や犯罪リスクなどもケアできます。
アキサポのようなサービスを使うことで自己負担を抑えて空き家活用をはじめられますので、空き家の使い道に悩んでいる場合は積極的に検討することをおすすめします。
② 建物ごと売却する
建物自体にニーズが見込める場合は、建物付きの状態で売却することも選択肢のひとつです。
建物ごと売却できれば解体に手間やお金をかける必要はありませんし、手続き自体も不動産会社がサポートしてくれますので、所有者の負担を抑えながら現金収入を得られるのが大きなメリットです。
ただし、買い手が見つかってこそ売却は成立しますので、希望する金額で売却できるとは限りませんし、売却まで時間がかかる点についても留意しておきましょう。
③ 建物を解体して土地を売却する
買い手が「新しく建物を建てたい」「土地活用したい」などと考えている場合には、建物付きの状態より更地のほうが売却しやすくなる可能性は高くなります。
ただし、更地にするための解体・整地には費用がかかりますし、更地になると固定資産税と都市計画税の減税措置が外れて税金が高くなってしまうため、専門家と相談しながら慎重に判断しましょう。
④ 不動産会社に買取してもらう
不動産会社に買い取ってもらうメリットは、何といっても「売却成立までがスピーディ」な点です。
仲介と異なり、不動産買取では不動産会社と直接取引をすることから買い手探しに時間がかからないからです。
ただし、売却価格が仲介の場合と比べて7割程度の相場となるため、価格とスピードのどちらを優先するのか決めてから判断することをおすすめします。
⑤ 無料譲渡する
無料譲渡とは、「土地・建物の価格を0円で譲り渡す取引」を指し、売却や賃貸が難しい空き家を所有している場合に選択されることのある手法です。
もちろん無料ですから収入は得られませんが、空き家を持っていること自体が負担となっている場合には検討してみるのも良いでしょう。
具体的には「維持・管理の負担から解放されたい」「税金などの費用がもったいない」などと感じている場合に有効な方法です。
⑥ 自分で住む
多くの空き家は築年数の経過に伴い劣化が進んでいるだけでなく、現代のライフスタイルとは異なる様式(設備や間取りなど)となっているため、あらかじめリノベーションしておくことをおすすめします。
なお、リノベーションの際には将来的な視点を取り入れ、仮に利活用する際に有利に働くように考えながら計画を立てることで、無駄のないリノベーションを実現しやすくなります。
【借りたい方向け】松戸市での空き家の探し方
ここからは、空き家を借りたい方向けに松戸市での空き家の探し方を4種類ご紹介します。
1.空き家マッチングサービスの利用 2.地域の不動産屋を利用する 3.賃貸・不動産のポータルサイトを利用する 4.空き家バンクで探す |
① 空き家マッチングサービスの利用
空き家マッチングサービスとは、空き家所有者・空き家を借りたい人の双方からヒアリングを行い、物件のマッチングを行うサービスのことです。
当事者間でやりとりを行う空き家バンクとは異なり、専門家に相談しながら空き家を探せるため、こだわりの条件などを踏まえてじっくり物件を探したい方におすすめです。
アキサポでも独自のネットワークを活用して多種多様な空き家のマッチングを行っており、市場には出回っていない物件も取り扱っていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
② 地域の不動産屋を利用する
地域の不動産屋は周辺エリアの地域性や利便性などに精通しているため、直接出向いてやりとりすることで、現地でしか得られない情報を収集できます。
また、市場にはまだ出回っていない物件を紹介してくれるケースもあるため、エリアを絞り込めているのであれば、訪問する価値は大いにあるでしょう。
ただし、エリアが遠方の場合には時間やコストの問題がありますので、空き家マッチングサービスなど他の方法と合わせて検討することをおすすめします。
③ 賃貸・不動産のポータルサイトを利用する
at home、SUUMO、HOME’Sなどの賃貸・不動産のポータルサイトは、手軽に物件情報を収集できるのが最大の魅力です。
最寄り駅や間取り、設備など、好みの条件を選択するだけで、該当する物件の数や価格をチェックできるため、効率的に物件探しを進めたい場合にぴったりでしょう。
ただし、サイト上の限られた情報だけで判断するのはリスクが高いため、初期段階の情報収集程度にとどめておくのがおすすめです。
松戸市の空き家リノベーション・活用のまとめ
東京都市圏のベッドタウンとして高い人気を誇る松戸市は、近年空き家の利活用が活発に進んでいるエリアです。
とはいえ、空き家の使い道は多種多様であり、どの方法が適しているのか見極めるのは簡単ではありません。
アキサポなら、空き家活用から売却、解体、建替に至るまで、幅広い選択肢のご提案が可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。