公開日:2023.09.08 更新日:2023.09.08
【静岡県】空き家買取のメリット・相場|自己負担0円で活用も!
静岡県は全国10位の人口がいるものの、空き家が増え続けているエリア。維持が大変で、空き家の買取を検討している方も多いのではないでしょうか?しかし、本当に買取を選んでいいのか不安な方もいると思います。
そこでこの記事では、空き家買取のメリットや静岡県での相場、さらに空き家を所有したまま維持費を解決する方法などをご紹介します。
空き家買取のメリット・デメリットとは?
空き家買取の主なメリットは、空き家を短時間で手放せることや、手放すことで維持費がかからなくなることです。また、空き家もしくはその土地の資産価値が高ければ、まとまった収入も見込めるでしょう。
これは、空き家の維持費に苦しんでいる場合や、空き家に通うことが大変な場合などに特にありがたいポイントではないでしょうか。
とはいえ、空き家買取にはその分デメリットもあります。
まず、空き家の所有権を手放さなければならないこと。これはメリットにも挙がっている事項ですが、空き家に思い入れがある方や、将来的に再使用したい方などにはデメリットとなります。
また、空き家の売却価格が、仲介による売却よりも安くなってしまう点もあります。不動産会社が再販売をする都合上、空き家の買取価格は、販売価格の7割程度になってしまいます。
このように、空き家買取はメリット・デメリットがハッキリしている方法です。まずは、本当に自分に合っているのかを考えてから具体的な判断に移りましょう。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
静岡県の空き家買取の相場はいくらか?
静岡県の空き家買取相場を調べるには、まず静岡県の特殊な空き家事情を理解する必要があります。
静岡県は、2020年(令和2年)時点で人口が約363万人、世帯数が約140万戸あり、それに伴って多くの住宅をも抱えています。一方で空き家率は2018(平成30年)年で16.4%と全国平均の12.8%より高くなっています。
ただ、静岡県は熱海市や伊東市、伊豆市といったリゾート地が多く、それらのエリアにある別荘も空き家として計上されてしまっています。別荘の数値は、県全体の空き家相場や空き家率に影響してしまっているため、具体的な数値を知るには、対象エリアを絞って調べる必要があります。
そこでここでは、売却価格相場と参考買取相場を、静岡県全体に加えて市単位で3箇所ご紹介します。
ちなみに、静岡県の空き家事情について詳しく知りたい場合は、以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。
買取相場(参考価格)
静岡県全域の空き家の売却価格と参考買取の相場はそれぞれ以下のとおりです(2022年10月時点)
・全体の売却価格相場:2,335.26万円 ・参考買取相場:1,635.38万円(売却価格相場の7割) ・3DK以下の売却価格相場:1,663.86万円 ・参考買取相場:1,164.70万円(売却価格相場の7割) ・3LDK~4DKの売却価格相場:2,283.18万円 ・参考買取相場:1,598.23万円(売却価格相場の7割) ・4LDK~5DKの売却価格相場:2,333.13万円 ・参考買取相場:1,633.19万円(売却価格相場の7割) ・5LDK以上の売却価格相場:2,568.51万円 ・参考買取相場:1,797.96万円(売却価格相場の7割) |
出典:at home
静岡県の空き家売却価格相場は、3DK以下とそれ以上では差があるものの、3LDK以上では概ね2,500万円前後とあまり差がありません。また、3DK以下と5LDKの間でも、その差は1,000万円以下に収まっています。
静岡市の住宅価格相場(2022年10月時点)
・全体の売却価格相場:2,496.76万円 ・参考買取相場:1,747.73万円(売却価格相場の7割) ・3DK以下の売却価格相場:2,173.33万円 ・参考買取相場:1,521.33万円(売却価格相場の7割) ・3LDK~4DKの売却価格相場:2,437.16万円 ・参考買取相場:1,706.01万円(売却価格相場の7割) ・4LDK~5DKの売却価格相場:2,549.16万円 ・参考買取相場:1,784.41万円(売却価格相場の7割) ・5LDK以上の売却価格相場:2,484.24万円 ・参考買取相場:1,738.97万円(売却価格相場の7割) |
出典:at home
静岡市県の住宅価格相場は、全体の差がかなり小さく、3DKの2,173.33万円と、5LDKの2,484.24万円の間で310.91万円しかありません。また、相場が最も高い間取りは4LDK〜5DKで、5LDK以上になると相場が下がります。
浜松市の住宅価格相場(2022年10月時点)
・全体の売却価格相場:2,780.23万円 ・参考買取相場:1,946.17万円(売却価格相場の7割) ・3DK以下の売却価格相場:2,837.80万円 ・参考買取相場:1,986.46万円(売却価格相場の7割) ・3LDK~4DKの売却価格相場:2,763.22万円 ・参考買取相場:1,934.25万円(売却価格相場の7割) ・4LDK~5DKの売却価格相場:2,598.84万円 ・参考買取相場:1,819.19万円(売却価格相場の7割) ・5LDK以上の売却価格相場:2,992.65万円 ・参考買取相場:2,094.86万円(売却価格相場の7割) |
出典:at home
浜松市は静岡県内で住宅価格相場が高いエリアですが、それでも全体の価格相場は3,000万円以下、間取り間の価格相場の差は212.42万円とかなり小さくなっています。
伊東市の住宅価格相場(2022年10月時点)
・全体の売却価格相場:1,879.33万円 ・参考買取相場:1,315.53万円(売却価格相場の7割) ・3DK以下の売却価格相場:1,297.37万円 ・参考買取相場:908.16万円(売却価格相場の7割) ・3LDK~4DKの売却価格相場:2,072.12万円 ・参考買取相場:1,450.48万円(売却価格相場の7割) ・4LDK~5DKの売却価格相場:2,072.12万円 ・参考買取相場:1,450.48万円(売却価格相場の7割) ・5LDK以上の売却価格相場:2,625.28万円 ・参考買取相場:1,837.70万円(売却価格相場の7割) |
出典:at home
伊東市の住宅価格相場は、全体では2,000万円を下回っていますが、5LDK以上の相場は2,625.28万円と相場を大きく上回っています。間取り間の価格相場の差は大きく、3DK以下と5LDK以上では約1,300万円の差があります。
買取相場の調べ方
さらに詳細な価格情報や、具体的な取引条件などを調べたい場合、以下の4つの方法が役に立ちます。
1.匿名査定ができるWebサイトを利用する Web上で、空き家の所在地や築年数、構造などを入力することで大まかな査定価格を知ることができる 2.レインズ マーケット インフォメーション(レインズ)を使う 国土交通省指定の不動産流通機構が運営・管理する不動産情報ネットワークシステム。物件種別や取引価格、土地・建物の面積などが調べられる(レインズ マーケット インフォメーション) 3.土地総合情報システムを参考にする 「地価公示及び地価調査データ」と「不動産取引価格のアンケート結果」を調べられるサイト。国土交通省のWebサイトで閲覧できる(土地総合情報システム) 4.路線価図から調べる 路線(道路)ごとに、面している宅地の1平方メートルあたりの価格を記した図。国税庁のWebサイトで閲覧できる(路線価図・評価倍率表) |
空き家の売却価格相場は、あくまで立地や広さ、価格といった物件探しの指標を把握するために参考にするものです。イメージをより具体的にするためにも、レインズや土地総合情報システムを使って、同価格帯の情報をより詳しく調べることをおすすめします。
また、空き家の価格は地価からも大きな影響を受けます。高い価格がついている空き家を見つけた場合は、本当に空き家の価格なのか、それとも地価が高いのかを確認するために、路線価図をチェックしてみましょう。
以下の記事では、買取相場の調べ方をさらに具体的に解説しています。高く売るコツも解説しているので参考にしてみてください。
空き家買取の一括見積サイトのご紹介
空き家の買取価格は、立地や条件だけでなく、買い取る不動産会社のノウハウや流通ルートなどによっても変わってきます。そのため、なるべく多くの不動産会社に査定してもらうことで、より高く売れる可能性が高くなります。少なくとも3社以上から見積りを集めましょう。
しかし、個別に見積もりを取るのは時間と手間がかかります。そこで役立つのが、「一括見積もりサイト」です。Webサイトから1回入力するだけで、複数の不動産会社にまとめて査定を依頼できるため、依頼の手間が省けます。
依頼をしたあとは、現地調査も含めた具体的な見積りを依頼したい会社を選んで、個別に調整していく流れです。
代表的な一括査定サイト
・HOME4U NTTデータグループ運営の国内最大級の不動産情報サイト。厳選2,100社と提携している ・SUUMO 物件種別とエリアから、かんたん60秒入力で査定依頼ができる。全国に対応している ・イエウール 日本で1番、家を売りたい方に選ばれている売却査定サイト(※)。最大6社に一括査定可能 |
※ 2022年1月現在「不動産の一括査定サイトに関するランキング調査」より(株)東京商工リサーチ調べ
空き家は買取以外にも、活用という選択肢があります!
ここまで、空き家買取のメリットや高く売るためのポイントを解説してきましたが、それでも「本当は売りたくない」と思っている方はいると思います。相続で受け継いだ大切な家を手放したくないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、「空き家活用」という選択肢です。
空き家活用とは、空き家を所有したまま貸し出すことで、月々の賃料をもらう方法です。賃料を空き家の維持費に充てることができるため、空き家を維持したい方を中心に近年注目されています。
また、建物は古くても立地が良い場合や、古民家のようにブランド価値がある場合などは、より多くの収入を得られる可能性も。
ここでは、空き家活用のメリットや、自己負担0円で空き家活用を実現する方法をご紹介します。
空き家活用の4つのメリット
空き家活用のメリットは、主に以下の4つです。
・家賃収入を得られる ・資産価値を維持または向上できる ・税金などの経済的負担が減る ・倒壊・防犯面などのリスクを回避できる |
空き家のもっとも大きなメリットは、月々の家賃収入が得られることです。空き家の維持にかかる固定資産税や交通費、光熱水費など、さまざまな費用をまかなうことができれば、空き家を所有し続けるハードルはかなり下がると思います。
また、利用者がいると建物の老朽化を防ぐことができるため、資産価値の維持に役立ちます。空き家活用を始める前にリノベーションをすれば、資産価値が向上する可能性もあります。
さらに、利用者がいることで、空き家倒壊のリスクや、盗難や放火などの犯罪リスクなどを減らすことにもつながります。
このように、空き家活用は、空き家を維持するためのメリットが多い方法です。以下の記事でさらに詳しく解説しているので、ご一読のうえ、検討してみてはいかがでしょうか。
自己負担0円でリノベーションし賃貸として活用する方法!
空き家活用を検討する際に覚えておきたい方法の一つに、自己負担0円(※)で空き家活用をはじめられる、空き家活用サービス「アキサポ」があります。
空き家活用には多くのメリットがありますが、じつは“初期費用”という大きなハードルがあります。借り手を見つけるために、使い勝手の改善や破損個所の修繕などが必要になり、フルリノーベーションをすれば1,000万円以上かかることも珍しくありません。
この初期費用をクリアするために、「アキサポ」は最適なサービスです。アキサポが空き家オーナー様から空き家を借り上げ、アキサポの費用でリノベーションをしてから貸し出すため、初期費用をかけることなく空き家活用を始められます。
また、契約期間中は、月々の賃料の一部を空き家オーナー様に還元するため、継続的な収入も得ることができます。
もし、初期費用というハードルで空き家活用を始められない場合は、気軽にアキサポにご相談ください。空き家を専門に取り扱ってきたノウハウとネットワークで、最適なプランを提案します。
※ 建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
まとめ
空き家の維持が大変になったとき、すぐに空き家を手放せる空き家買取は心強い味方となってくれます。ただ、空き家の所有権を手放す必要があることや、不動産仲介よりも売却価格が安くなってしまうことなど、デメリットがあることも覚えておきましょう。
可能なら空き家を手放したくない場合や、買取価格に納得できない場合などは、空き家活用という選択肢があることも忘れずに。一見借り手が付かなそうな空き家でも、「アキサポ」は独自のノウハウを使って全力でサポートします。
ハードルとなる初期費用をはじめ、必要費用の自己負担は0円(※)にできるので、費用の心配をすることなく相談できる、とても気軽な方法です。
※ 建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
また、アキサポでは「活用」以外にも、所有者様のご意向や物件の内容等によって売買仲介や買取、土地有効活用など、空き家に関するお悩みの解決方法を幅広くご提案させていただきます。まずはお気軽にお問合せください。